米中新冷戦と日本

〇これから始まる米中の新冷戦に日本がすること。
 軍事:米国に同調
 経済:中国と協調
 人権:価値観の明確な表明、且つ、慎重な行動
 気候・医療:米中の協力に日本も加わる
これらの課題で、台湾が重要

〇軍事
・極東は、今、軍事力が集中している地域だ。核兵器でみても、米国、中国、ロシアの大国に、北朝鮮が加わり、4カ国が集結している。米国、ロシア、フランス、イギリスが集結している欧州中心地域と同じ怖さだ。

・東シナ海、南シナ海でも、米中で、激しい軍事的衝突が増えていく。
 日本も尖閣諸島で、関係する。

〇経済
・日本の2020年の貿易
輸出国の上位は、1位:中国22% 2位:米国18%
輸入国の上位は、1位:中国26% 2位:米国11%
日本は、経済で、米国とも中国とも仲良く付き合わないと、国が成り立たない。

・ちなみに、世界のGDPのランキング(2019年 単位:10億USドル)
1位:米国 21,433 2位:中国 14,731 3位:日本 5,079 
日本は、3位といっても、2位中国の1/3。
参考:日本貿易の現状

〇人権
欧米は、新疆ウイグルと香港について、中国を強く批判している。中国の近隣の日本の立場は、難しい。1989年、中国の天安門事件について、欧米は、中国に強い批判をした。日本は、「価値観の表明は明確に、実際の行動は慎重に」の外交方針に基づき、1992年、中国の要請で天皇が訪中し、世界が中国の経済を受け入れる先導をした。こうした、明確で慎重な言動が必要だ。(4月8日日経「人権外交は奏功するか」宮本雄二元駐中国大使)

〇気候変動・医学(新型コロナ対策含む)
気候と医学に関しては、米中は、どう協力できるか、探している。トランプは、中国に批判的だったが、バイデンは、米国での新型コロナの解決が進むと、医学での中国への批判のトーンを落とすかもしれない。気候変動では、協力できる。両方が協力的な重要分野があるのは、米ソの冷戦よりもよい。日本もできるだけ協力してほしい。

〇台湾
・台湾は、上記の軍事・経済・人権・気候・医療の全てに関わり、米国・中国・日本にとって重要。1971年北京での米国・キッシンジャーと米中関係の交渉で、中国・周恩来首相の最大の目的は、台湾問題だった(溜池通信 4月6日)。習近平氏は、今すぐには、台湾に軍事行動をしなくとも、2023年予定の任期を延長した後、起こすかもしれない。
・私は、2000年~2005年に台湾に駐在して、21世紀の世界にとって、重要な地域と社会だと感じた。台湾の面積は、九州の0.8倍。人口は、2,300万人。

参考:
溜池通信 かんべえ不規則発言 4月6日

Bloomberg 3月21日 台湾海峡危機はアメリカ帝国の終焉を告げるかもしれない

台湾つれづれ

この記事へのコメント

2021年04月08日 19:58
東京オリンピックが終わるまで、対中国に明らかな批判は、行わないでしょう。中国からボイコットされます。