「チャイナ・エコノミー」クローバー著

〇北京在住20年の米国著者が、中国に対する感情的な批判を重ねず、冷静に詳細を分析した上で、中国の経済を分かりやすく説明している。(本書ココ)ありがたい。私は、この本をもって、次のように中国を理解した。
・政治:人口が世界最大の非民主主義国 中央の共産党に権威が集中 
・経済:世界でGNP2位の資本主義経済の国 分権化された力強い市場経済  
・貧富格差:個人、地域、産業の各分野内で貧富格差拡大。世界で最大の格差(ジニ係数)。
重工業中心の東北と中央のいくつかの省で、GDP成長率マイナス。国としては、製造からサービスに移行しようとしている。

〇なお、かんべいこと、吉崎さんが、この書の結末に「解説」を入れ、溜池通信にも紹介している。(ココの9月15日)また、経産省官僚で中国駐在した津上俊哉さんのコメント「『チャイナ・エコノミー』- 中国経済理解のためのベンチマーク」を、この本の出版社がネットにアップしている。
中国の経済、及び、米中紛争に大きな影響を受ける日本人は、このお二人が勧める中国経済に関するアメリカ人の本を、みんなで読むべきでしょう。
以下、この本での私の理解を記録します。

〇中国の実態
[+]中国の国民が支持しそうなこと
+分権化された力強い市場経済 世界2位のGDP
+権威主義的政治 都市の中間層が、政治的変化をもとめない
この二つの+ ⇒「レーニン主義的資本主義」 権威主義的政治と市場経済 

[×]中国の国民につらいが、続くこと 
×非民主主義  中国、サウジアラビア、及び、ロシアの一部で行われている。
×所得格差拡大(都市と地方との格差も)
2008年までジニ係数(格差)、世界最大。日、韓、台、インドよりも大きい。
×イノベーションと創造力なし
×国有(工業)企業の衰退

[?] 中国で、できるかできないか、分からないこと
?製造からサービスへの移動
 サービス業が工業に代わって、経済生産の主な原動力にする目標(第12次5か年計画(2011~15年))
 なお、習近平の15年看板政策「中国製造2025」を、19年に、口にするなと中国の政府内で命令あり。
?キャピタルゲインの課税
 今の中国のように、この課税がないのは、世界でも珍しい。
 
〇中国を高度成長に導いた鄧小平は、「石を探りながら川を渡る」、「韜光養晦(とうこうようかい)強くなるまで爪を隠す」と語った。日本は、この言葉を自分たちこそがするべきことと思いながら、中国と交渉するべきかもしれません。

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