ファッション「燐」

買ってみたガーゼのシャツを着ると、「何、これ?手品みたい。」とつぶやいてしまいました。着心地がよくて、とても楽に動けて、それでいて、あら不思議、背筋がしゃんと伸びます。一度着たらやめられない固定客は、原宿ファッションの10代から少しおしゃれでいたい70代まで幅広いです。お母さんと3姉妹が運営する「」の春夏コレクション。(ココ)中目黒で明日15日まで実店舗で見ることができます。

燐の原点は、「貝殻の標本」という死装束を使ったコンテンポラリーアートです。母親の大原羑子(ゆうこ)発案、娘の大原佐予子主催で1995年から2002年に開かれ、ファッションに関心のある20代から、死をみつめる70代までのべ4千人以上が来客しました。「旅立ちはドレスで」(1999年)というドキュメンタリーがNHKで放映されました。

母親の大原ゆうこさんは、長年福岡で洋服をつくってきた、天才的パターンナー(型紙職人)です。燐の服は、ハンガーでかかっていたり、棚に置いてあるときは、なんだか少しだらっとしていて、そのわりに筒になっているので脱いだり着たりも難しく見えます。でも、実際に着てみると、ガーゼの網目が斜めになるように使ってあるからなのか、スポンと着られてとても楽。そして、人の体が中にはいると、だらっと感が消えて、スッときれいな形になります。服が背筋を伸ばしてくれるようにすら感じます。僕のような素人には、まるで手品です。

大原佐予子さんのデザインの源は、意外にもパンクロックだそうです。長めの袖、ビラビラの装飾、キリッパの裾という燐の服の特徴は、そこから来ているのかもしれません。でも、普通の人には、パンクと結びつかない、とても優しくかわいいデザインです。そのあたりの異質のもののミックスが個性的な魅力になっているのでしょう。

カジュアルで、楽に着られて、体型を気にせず、少し個性をだしておしゃれをしたいという人にとても人気です。燐とユニクロだけで過ごすファンがいるというのも分かります。だから、20代から70代と幅広い年代の固定客がいます。

燐は春と秋の年2回コレクションを発表、東京、京都、福岡で、期間限定のリアルショップを開催します。他の期間は、ネットでの販売です。母親と3人娘が、みんなで縫製して、ネットサイトをつくり、店番をして販売します。一緒に移動してウィークリーマンションに寝泊まりします。ノマドなビジネスですね。

昔朝ドラであった「カーネーション」のコシノ一家のよう。でも、コシノ家よりも大原家の方が、家族が仲良しだそうです。これもまた、いいですね。

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