「ビジネスをつくる仕事」書評

おかげさまで、「ビジネスをつくる仕事」は、重版となりました。先週の金曜日にのぞいた丸善丸の内店(オアゾ)の新書週間売り上げベスト9になっていました。これだけの方が手にとって読んで下さっているというのは、本当にうれしいものです。さらに、いろんな方から正確な理解に基づく好意的な書評・コメントをいただいていて感謝感激です。アマゾン以外でネット上にでてきたものをいくつか紹介させてください。(尚、この本の電子書籍版は、このエントリーをご参照ください)

○ Smoothさん マンインドマップ的読書感想文
新書で出しちゃうのがもったいない位の充実ぶりに、思わず付箋を貼りまくりました(画像は割愛しますが)。(中略)「別れの理由」のほか、なぜかやたらと恋愛ネタと絡めているのも、個人的に評価高しw
起業を目指す人だけでなく、多くのビジネスパーソンが読んでおくべき1冊だと思います。
これは、オススメせざるを得ません!


○ 読書メーター
・Jyunya Shiraiさん
クランボルツ博士の「計画的偶発性理論」を麻雀の手役であるメンタンピンに例えた所を始め比喩が上手く楽しく読める。ビジネスをつくるためのヒントが満載です。特に成熟社会では継続の利益が効果的であるという所は目からうろこ
・敬介さん
お台場の観覧車の仕掛人にして、ネット生保の立ち上げに深く関わってきた同じフロアの先輩の本です。新しいコトに取り組む時の心構えが溢れてます。オススメ!

○ 大熊一精さん熊式。
この本全体を貫いているのは「昭和の成功体験(に引きずられた様式)を忘れること(の大切さ)」です。
すなわち、
 大事なことは明確な目標の設定だ
 目標を決めたら何も考えずに突っ走れ
 一生懸命やっていれば結果はついてくる
的な価値観はもはや通用しない、労力をかけるのはそこじゃない、ってことです。

 そんなのあたりまえでしょ?と思わないでもないのですが、でも、(ぼくもこの10年の間にいろんなことやっていろんな人を見てきましたが)まだまだ、日本のビジネスの世界を支配しているのはそういう価値観であり、そういう価値観に基づいた行動様式であり、さらに不幸なことにはそれが正しいと思っている(=いまさらそれを否定することができずにいる)人がけっこういるのですよね。

○ Liddell coffee house
「はじめに」の文を引用して、
様々な事例や経験の記述に通底しているのは、この問題意識です。
自分の成功体験を基準にしてしか行動できない・判断が下せないとか、新しいこと(事業・異動)には腰が引けてしまうとか、
環境適応力ゼロ世代向けに書かれたのではないか、と思うくらいです。


○ うさぎくん
http://usagi-kun.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/10/post_5d02.html
読みたい本がたくさんあるのに、消化できなくて困っているのだが、これは本屋で手にとって、帰りの電車とモスバーガーで一気に読んでしまった。
(中略)
僕はアンダーラインや付箋の代わりに、ページの端を折っておくのだけど、ページの後半は折ったページだらけになってしまった。特に、「お金の流れ」の話は面白い。よく、ビジネス講座でやっている財務諸表の読み方、みたいな講座だと、売上高営業利益率が云々で、交際費や交通費がどうたら、という講義をする。聞く人は、ほお、いい勉強をした、と思う。けど、数日経つと忘れてしまう・・。あれは何かの役に立つのだろうか?
(中略)
最後の「人」の項目は、それこそ処世訓みたいな内容だ。「自らを評する人は注意」、「いい人に注意」には笑ってしまった(実際にモスバーガーで声を立てて笑ったわけではないが)。「いいひと。」ならぬ「いい人」は、たしかに怖いです・・。
「人間、上げたり下げたりすると壊れる。」は笑えないです。僕は若い子をすぐ持ち上げて、後で困ることがある。気をつけないとな。


ここからは、Facebookやmailなどでいただいたコメントです。
○ Mioさん
 現場では当たり前のことに厚い衣をつけて揚げるような経営「学」の本は苦手であまり読まない。他方、自分の「経営」力や実績を自慢する類いの本もまったく受けつけない。そんななかで、この本は、適切なレベルでのビジネスのつくりかたあるいは経営についての抽象化(理論の射程・限界を意識した分析と総合)を行なっていて、興味深かった。
 現場を絶対化するわけでもなく(「事件は現場で起きている」vs「事件は司令室で起きている」という構図の不毛)、大理論によりかかるわけでもない態度は、日々の社会人(ほぼ会社員と同義)生活を営むうえでは、実は居心地の悪い位置取りだろう。この、ちょっとモンテーニュやハーシュマン(どちらもとても尊敬するエッセイスト)に似たモラリスト的なポジションを、典型的な日本の大企業のなかで取り続けるために著者が何を考え実践してきたかがよくわかる著作。これをノウハウ本とかキャリアポルノ系に分類するのはもったいない。


○ Kさん
この本は著者の「博識&好奇心(読書量も含め)x動き回る行動力x25年以上のキャリア⇒たくさんの人との会話xリアルなビジネス体験(失敗も成功も)」というしっかりした土台の上に丁寧につくられた建物という感じでした。化学調味料でインスタントに作った料理ではなく、最初から鶏ガラや野菜を長く煮込んだ、その上澄みのだしを使ってます、という感じでした。

ほんとにほんとにありがとうございます。

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この記事へのコメント

らくちん
2013年11月13日 00:32
kさん、ありがとうございます。印税は、NPOに寄付しちゃいますが、是非、飲みに行きましょう。
K@神奈川
2013年11月11日 14:36
若かりし頃、仕事の師匠から「HOW TO本やノウハウ本の類は読むな」と諭され、いきなりサミュエルソンの「経済学」を原書で渡されて、泣きながら読んで以来、師匠の禁を破り、この本を買いました。まあこの本なら師匠も許してくれるでしょう。遅ればせながら、出版おめでとうございます。印税が入ったらご馳走してください。

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