徒歩帰宅の記録

大手町の職場から三鷹の自宅まで4時間半歩いて帰った記録を残しておきます。

夕方、歩いて帰ろうか会社に残っていようか迷いました。阪神の震災のときに、大阪勤務だった人から、「あの地震でも夜には、電車が動いていた。」と聞いて、会社に残って電車で帰るのを狙おうと思いました。しかし、その後、大きい余震が来たので、今日中に電車が復旧しないと考え直し、帰ることにしました。4時間半くらいなら歩けると思ったからです。

たまたま、カジュアルフライデーで、ノーネクタイ、スニーカー風のゴム底の黒い靴、リュックのバッグで会社に来ていたので、歩くには、好都合です。会社では、自宅に歩いて帰る人は、緊急用の袋とヘルメットを持って行くようにと放送していました。とはいえ、荷物はできるだけ軽くしたかったので、緊急用の袋から自分のリュックに、水、ビスケット、ケミカルトイレ、救急セット、手動発電機付きラジオを移し、そのほかの簡易食料やヘルメットは、緊急用袋とともに会社においてきました。ジャケット(ブレザー)も会社において、代わりに会社にいつもおいているウールのカーデガンを着ました。その方が動きやすいと思ったからです。

荷物を少しでも軽くするため、やや躊躇しましたが、仕事でつかっているノートなども会社においてきました。命あってのものだねですからね。仕事は、二の次。また、昼休みに買った、水城せとなのマンガ6冊もなくなくおいてきました。悲しかったです。

18時15分に大手町を出発。皇居の周りは、徒歩で移動する人で一杯です。暗い夜の歩道を、大勢でぞろぞろ歩いているのは、千鳥ヶ淵の夜のお花見を思い出しました。また、新宿通りの交差点はどこも大勢の人で、渋谷駅前のスクランブル交差点のようでした。ですから、新宿までは、そんなに速く歩けません。それでも、渋滞でほとんど止まっているようにみえる自動車を抜かして歩いていました。こんなことになってもみんな黙々と歩いている日本人というのは、たいしたものだと、妙に感心したものです。新宿西口についたのは、出発してから1時間半後の19時45分頃でした。

新宿から西にいくと歩いている人の数がみるみる減りました。つかえるほどでもなくとぎれもせずに二列で続いて歩道を歩いています。ハイペースで歩けるので気持ちがいい。調子に乗って人を抜かして歩いていると、そのうち右足のひざ裏あたりが痛くなってきました。これしきのことで、情けなくて、日頃の運動不足を猛省します。

しかし、右足だけで、しかもいわゆる筋肉痛と少し違う、何か、歩き方が悪いせいのようにも感じました。歩道というのは、排水の設計によるのか、路面が左右どちらかに傾いていて、片方の歩道ばかり歩いていると、足にへんな力がかかり、それが右足の痛みになっているように感じます。それで、右側の歩道や左側の歩道を歩いてみたところ、右足の痛くなった今となっては、右が高く、左が低い道の方が歩きやすい。歩道の内側と外側のどちらが低いかは、道によって違っています。次回、こういう機会があれば、同じ側の歩道ばかり歩かずに、右と左を適当な時間毎に、変えながら歩いた方がよさそうですね。

新宿西口から方南通りを経て人見街道にはいり、浜田山あたりについたのが、出発してから3時間後の21時15分くらいでした。浜田山は、中央線でいうと、阿佐ヶ谷の真南くらいにあります。途中、新宿駅周辺と、方南通りから人見街道にはいるところでは、少し道を間違え、合計15分か20分程度ロスしたように思います。

人見街道は、狭くて歩道もなく、とても歩きにくい。普段ならま横を通る車が怖くて長距離は歩けない道です。しかし、車は渋滞して歩く人より遅いため、身の危険は感じませんでした。ただ、排気ガスが呼吸に入ってくるのでいやでした。人見街道の久我山を超したあたりからは、歩いている人が少なくなり、とぎれとぎれの一列といった感じです。さすがにこのあたりから以西の住民は、都心から歩いて帰ろうとは思わないのでしょう。

人見街道から連雀通りにはいるあたりで、出発から4時間、22時15分頃でした。中央線でいうと吉祥寺の真南あたりです。このあたりでは、前後に会社から帰宅の格好で歩いている人は、ほとんどいませんでした。

あらためて、街の家々をみながら歩いていると、壊れている家など一軒もありません。それどころか、ひびひとつ入っていない。会社のビルの中では、ずいぶん揺れたのだけど。やはり、日本の建物は、たいしたものだなあとまた、妙に感心しました。また、道の途中でみた牛丼屋、焼き鳥屋、寿司屋などの飲食店は、半分位の店が営業していたように思います。まあ、インフラが止まらなければ、営業もできるでしょう。

そうして22時35分か40分ころ自宅に到着。家の近くのコンビニでビールを買って帰り、家で、飲むとうまいだろうなあとも思いましたが、なんとなくやめてしまいました。知り合いの要請で、車を運転することがあるかもと、頭をかすめたからです。帰宅してから、やはりビールを買っておくべきだったと少し後悔しましたが。

着いてみて思うのは、多少元気な人でも、ここくらいが歩いて帰る限界で、これ以上西に住んでいれば、そうそう歩いて帰るのは、お勧めしない。一般的には、3時間くらいなら、歩いて帰り、それを超すなら帰らないというのが普通の判断でしょう。それと、携帯電話はほとんどつながらず、そのメールは、数回に一度しかつながらないので、少し不便です。誰かに心配して頻繁に連絡することを求められると、困ったでしょうね。

家での被害は、皿が3枚割れた程度。ガラスのコップも無事です。本棚から本がバラバラ落ちていましたが、それだけです。地震直後ガスが止まりましたが、それは、インフラが止まったのではなく、僕の家の元栓が自動的にとまったもので、元栓から立ち上げ直すと戻りました。

翌日、駅前にでてみましたが、ほとんど変わりなく思いました。スーパーでは、なぜか食パンなどが、売り切れだったようです。とはいえ、やはり東京は、ほとんど大丈夫でしょう。

なんといっても、東北地方の方々が心配です。

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