民主党国会議員への天下りは、いいの?

「日銀総裁への官僚の天下りを許さない」とした民主党には、衆参合わせて23人の官僚出身の国会議員がいる。日銀総裁への天下りはいけなくて、民主党国会議員への天下りはいいのだろうか。

ぷぶりすてらというサイトで官僚出身の国会議員の数を調べてみると、民主党は、衆議院の113議員の内15人(13.3%)、参議院の113人のうち8人(7.1%)、衆参合わせて23人(10.2%)の官僚出身の議員がいる。ちなみに、自民党は、衆議院305人中52人(17.0%)、参議院84人中18人(21.4%)、合計70人(18.0%)が官僚出身。[党派別数字など???なものもあり、引用の際は、正確な数字を別途調べなおしてください。]

つまり民主党は、全国会議員の10人に1人は、官僚出身者だ。衆議院だけをみれば、13.3%が官僚出身で自民党の17.0%と、そう大きく違わない。民主党は、日銀総裁への官僚の天下りを許さないとしながら、一方で、官僚から民主党国会議員への天下りはOKと言うのだろうか。

「官僚より、国会議員の方が偉いのだから、天「下り」とは、失礼な」と民主党の議員からしかられるかもしれない。しかし、ならば、国会の同意を得る日銀総裁の方が官僚より偉いのだから、これも天下りとは言わないだろう。小沢代表が、「財務省から日銀への天下り」と述べたが、これほど日銀の権威と、その任命に同意を与える国会の権威を貶める発言はない。

「国会議員は、選挙で国民の選択を得ているから、天下りとはいわない。」と批判されるかもしれない。それは、出身が官僚であるかどうかということは問わず、選挙に出ることができ、選挙で能力・人望につき国民の信を得られれば、官僚出身でも国会議員になってもいいという意味だろう。ならば、日銀総裁も、出身が官僚であるかどうかを問わず、もっぱら能力・見識でもって国会で同意審査するべきである。民主党がとった「能力審査以前に、財務省出身だからダメ」という論理を国会議員にあてはまめるならば、民主党が官僚出身者を公認候補とすること自体がダメなはずである。

ここまで書いてきていきなりテーブルをひっくり返すようで申し訳ないが、僕が信ずるに、官僚が国会議員になることも、日銀総裁になることも、なんら悪いことではない。「天下り」について言えば、転職先において、出身の役所への口利きしか機能がないのなら問題だ。しかし、転職先で、能力を活かして、給料と待遇に見合った実質的な働きをしていれば、世の中にプラスだ。

能力を活かすという点では、慣れない民間企業に行って「武家の商法」論を展開して周囲に迷惑をかけるよりも、国会議員なり日銀総裁なり公的地位を得て、専門知識を活かして公益に尽くしてもらうほうがよほど世のため人のためだろう。

そういえば、民主党内で未だに人望のある岡田元代表も通産省OBである。小沢代表も、こんなところで、党内駆け引きをしているようだとケツの穴が小さい。今回の件でも、従前の認識を再確認したが、せいぜい10人程度の不良グループの田舎の大将程度の人物とおみうけする。

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この記事へのコメント

らくちん
2008年04月13日 23:19
ワシントニアンさん、コメントありがとうございます。確かに!押し付け感の強弱という軸でみると、日銀総裁への転職より、民主党議員への転職の方が弱いですね。いずれにしても、現実的な解を見つけるのは難しいという意見に、同意します。
ペルリ改めワシントニアン
2008年04月13日 09:04
①天下りをして悪いことをする人がいる、②でも、経験を生かしていい仕事をする人もいる、③それじゃあ、と言うことで、「押し付け型の天下りは禁止」ということは簡単だけど、実効性を持たせることは難しい、④世論は益々怒る、ものすごく乱暴に言ってしまうとそういうことなのかな、という気がします。らくちんさんのおっしゃることはもっともだと思うのですが、現実的な解を見つけるのはむずかしいかな、と正直思います。ネガティブなコメントでごめんなさい。

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