日本文化の発信

麻生外相が、日本のODAで作られた地下鉄について、インドの人から聞いた話。援助された技術やカネ以上に、工事期間や運用の研修中に日本の技術者・労働者から学んだ、時間を守る意識や職業意識が、一番ためになった、とのこと。確かに、台湾の歴史教科書でも、日本統治時代を、時間厳守、遵法などが確立したと、評価している。

さくらさんのブログで知ったのだが、麻生外相が6月8日に出す「とてつもない日本」という本の前書きで、そのインドの話がでてくる。

また、台湾では、今、来日中の李登輝政権時代に作られた画期的な歴史教科書で、「日本植民統治時期の台湾における教育と学術は、主に植民政策を貫徹させるためのものであった。」としつつも、一方で、「時間厳守、遵法、近代的衛生などの観念が確立された」と日本統治時代の社会の進歩に一定の評価をしている。(ココ

このように、外国に対して、日本の独自性ばかりを強調するのではなく、世界中で認められている普遍的価値が日本で実現されていることも紹介したいものだ。世界に対して、日本の歌舞伎、浮世絵、自動車、電気製品を見せて、その独自性を紹介することも大切だ。しかし、時間に正確な電車、清潔な公共空間、元気な高齢者などをもっと意識して紹介してもいい。いうまでもなく、これらは、日本独自の価値というよりも、時間厳守、遵法、清潔、勤勉、長寿といった、世界中のどの社会でも、良いこととして認められている普遍的な価値だからである。

また、その方法については、言葉と芸術による日本の紹介だけでなく、モノや、モノゴトへの姿勢のようなもの、習慣や倫理観なども上手く紹介したいものである。

日本文化の発信として、日本文化を紹介するイベントを企画したりする。あるいは、故盛田ソニー会長のように、欧米人にもアピールの上手な、口のたつ人をたくさん輩出する方法を考えたりする。言葉の説明も大切であきらめることはないが、欧米の言葉では、どうしたって太刀打ちできないのだから、こうしたモノに対する姿勢などで、海外の人に日本をアピールしてもいいと思う。

幸いにして、日本社会は、言葉以上に分かりやすいモノゴトがたんとあるのだから、それをもっと活用するべきだ。時間に正確な電車、ユニークでセンスのいいストリートファッション、車がいなくても赤信号で確実に止まる歩行者などの日本のユニークさを示すモノゴトは多い。

つまり、日本の紹介にあたっては、独自性ばかりでなく、普遍性を示すこと。その示すときには、言葉や芸術に偏らずに、社会全体の所作のようなものを意識して紹介することを、心がけたいものである。そのほうが、聞いている外国人にとって面白いに違いない。

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