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台湾で総統夫人が公金の不正流用による横領の罪で起訴された件(ココ)に関し、中国のネット世論は、「まさに民主主義。大陸の民主主義の程度を50年上回っている」と、台湾の民主主義を称え、中国の当局批判にもつながりかねない勢いだ。陳水扁総統を常に批判していた中国政府が、今回の件でかさにかかって強い批判を浴びせず黙っているのは、こんな背景があるのだろう。 中国では、何十億円、何百億円の公金をもって海外に逃亡した政治家・官職が、たくさんいる。それ比べれば、確かに今回の件は、金額も数千万円と格段に小さく、その上で、下っ端役人ではなく、まさにNo.1リーダーの夫人が起訴されるという事件で、中国では、ありえない話だ。中国の庶民としては、台湾を批判するどころか、称えたいくらいだろう。 11月9日の産経新聞によると、中国でインターネット掲示板には、次のような書き込みがあるという。 ・(腐敗官僚が蔓延する)中国大陸を震撼させた ・まさに民主主義。大陸の民主主義の程度を50年は上回っている ・台湾の現状は台湾の民主主義を証明した。高官の腐敗を天下にさらけ出したが、それに比べ、大陸はどうだ。誰かが弾劾されたか? ・(台湾を中国の)鑑(かがみ)として見るべきだ。民主社会がいかに腐敗に反対しているか ・阿扁(陳総統の愛称)の腐敗なんて大陸では九牛の一毛(取るに足らない小事)。中国中央テレビは、まずは自分(大陸)を見ろ ・彼は中国で官僚になれば前途があった。(横領額が小さく)大陸から見たらまだ良い政治家だ しかし、これだけ舌鋒鋭い書き込みが公然とできるなら、雑誌「氷点」の停刊事件の顛末(ココ)とあいまって、中国の民主主義も随分進んできたなあと、変に感心してしまう。 一方で台湾の市民も、大陸からの思いもかけない方向からのこんな支持に、ピンとこないだろう。この事件は、その後も政治的ごたごたが続いていて、市民は、批判したり憤ったり反発したりというよりも、もはやあきれたり笑っちゃったりという状態だ。 陳水扁総統は、身の潔白を改めてテレビで話し、夫人が一審で有罪判決になれば辞任するとした。与党連合を組む台連は、陳総統を見限りかけていたが、支持者の声もあり、その陳総統の説明を受けて、立法院の陳総統罷免案で否決に動いた。その罷免案の採決で、台連の台北市長選候補が党議に反して、罷免に賛成票を投じたため、台連から除名された。 政治がこんなにごたごたと大騒ぎしていても、市民は、きっと小龍包のディンタイフォンに行列を作り、F4にキャーと言って、温泉につかって、結構平静だと思う。今回の総統夫人逮捕の端緒になった、総統の娘婿のインサイダー事件の裁判で、被告の娘婿が法廷でチューインガムを噛んでいて、裁判長に叱責されたなんて話には、笑っているしかない。国民党の立法委員が陳総統の息子が隠れ海外口座を持っていると告発したのは、なんとも怪しげな情報で、日本の民主党の偽メール事件を想いださせる。 いやいや、なかなか、台湾も大変でござる。台湾人の知り合いに、「台湾は、民主主義だから」と言ったら、彼は、違う、違う、と強く否定し「ウルトラ民主主義だから」と、あきれ顔で言っていたのが思い出される。 |
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らくちんさん先日はお忙しい中を、ありがとうございました。(以上業務連絡) |
河野@神奈川 2006/11/17 09:42 |
先日は、ありがとうございました。台湾の人は、「やってて当然」と思っているところはありますね。この庶民感覚と、マスメディアのいかにも過度に潔癖症なところがあまりに対照的で面白いところです。 |
らくちん 2006/11/21 22:36 |
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