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「住友銀行秘史」國重惇史

最初は、結構驚きながら読みましたが、後半は流して斜め読みしてしまいました。(ココ)それは、この本が、イトマン事件について、あんなひどい事件が起こった経緯と理由ではなく、あの事件が世間に明るみになった経緯を説明しているからです。ジャーナリスト以外の一般の人にとっては、どのように明るみになったかよりもなぜ起こったかの方が大事です。 最…
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「乱流」秋田浩之

面白いです。(ココ)副題通り、「米中日安全保障三国志」です。最近僕が思っているところでは、国際的なビジネスをするときには、安全保障を見る目を持っておいた方がいいです。国内のビジネスで成功体験がある人が、海外のビジネスに乗り出して5年程すると、失敗することがあります。それは、安全保障を見る目がないからではないかと。海外のビジネスでは、地政…
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講談社BOOK倶楽部

今日の講談社BOOKクラブ(ココ)に、「ビジネスをつくる仕事」の書評がでました。 発効後3年も経っているのに書いていただいて、ありがたいことです。
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「快感回路」デイヴィッド・J・リンデン

脳科学の視点から、薬物依存、過食、セックス依存、ギャンブル依存などの仕組みを明らかにします。(ココ)そうして、人間の欲望と快感を客観的にみることができます。平易に分かりやすく、ときに面白おかしく書いていますが、実際の説明の9割方は、真面目な科学的説明です。ですから、この本を読んで、薬物、食事、セックス、ギャンブルの欲望を満たされることを…
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「スウェーデン・モデル」岡澤 憲芙 斉藤 弥生著

日本と同様に、数度の経済危機、人口減少、高齢化の課題をもち、それを日本とは異なる方法で解決し、豊かで高福祉の工業国家を成立させたスウェーデンの社会・制度の紹介。大変参考になる。 日本とほぼ同じ回数だけ経済危機の影響を何度も受け、人口減少し、高齢化が進む。そのなかで、女性の社会進出を広げ、福祉を充実させ、経済成長を実現した。 …
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「コンビニ人間」村田沙耶香

名作だと感じました。現代のグリム童話。そう、角のとれた子供むけの優しいグリム童話ではなく、肉をえぐるような怖ろしい原典のグリム童話。 読み始め1/4は、ライトノベル(ラノベ)のようにすらすら読めます。主人公の設定もラノベ風です。「スクールカースト」と社会の序列では、中の下か下の中あたりと自己規定している女性が、個性的な内面を持ちな…
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「長考力1000手先を読む技術」佐藤康光

将棋を全く知らない人でも、面白く読めます。(ココ)ほとんど芸術的ともいえる独創的な新手を、次々と生み出す天才棋士の発想法が、実に平易に語られています。 佐藤九段の新手は、とてもシンプルです。しかし、将棋の歴史を踏まえた研究と深い読みがその背後にある。だから、とても美しい。 例えば、羽生さんとの王将戦での、後手番二手目で3二金…
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「これから始まる「新しい世界経済」の教科書」スティグリッツ

アメリカの民主党系の代表的経済学者が、格差是正のための包括的な経済政策のアジェンダを示した本。アメリカの経済の最大の問題は、格差の拡大だ。それを是正するには、1%の富裕層、金融系企業、製薬会社などのレント・シーキングを、新たな規制によってやめさせるべきだとしています。保守系と言われる安倍首相も、経済政策は、アメリカの民主党に近いと考えら…
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「職業としての小説家」村上春樹

なんとまあ、あさっりと直接的に自らの創造の方法をはっきりと説明しています。これは、他のアートにも、ビジネスにも、いやいや、どんな仕事にも役立つように感じました。お勧めです。 最後の方に、ほぼ唯一といっていい、世界を見渡した時代の変化について書いています。これがとても面白い。 「その国の社会基盤に何かしら大きな動揺(あるいは変…
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「経済復活の条件」山口正洋

冷めた頭脳と熱い心がぎゅっと詰まった爽快な本。ぐっちー節炸裂です。(ココ) リーマンショック、欧州の金融危機、米国経済の復活、アベノミクスの限界を予言して的中してきた冷めた頭脳と、岩手県紫波町の地域開発を補助金なしで成功させた熱い心。ちょっと悪ぶった語り口もご愛敬で、かえって読みやすい。これからの未来に対しても、課題を冷静に分析し…
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「中国4.0」ルトワック(文春新書)

21世紀の戦略論の大家と言えばルトワックでしょう。でも、どの本も難解で困りものです。ところが、訳者が口述筆記でうまくまとめれば、こんなに分かりやすくなるんだとびっくりしました。かくして、鋭くて、分かりやすい、いい本ができました。 中国4.0とは、次のように説明しています。 中国1.0 2000年~ 平和的台頭 中国2.0 20…
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最近読んだ本

池上彰・佐藤優「大世界史」は、面白かったです。他には、宮家邦彦「日本の敵」、齊藤誠「震災復興の政治経済学」、清田耕造「拡大する直接投資と日本企業」などです。ほとんど自分のための備忘メモです。 ○「大世界史」池上彰・佐藤優 中東の説明が分かりやすいです。オスマントルコ帝国、ペルシャ帝国、イスラム・アラブ社会の三つのせめぎあいをわか…
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「異類婚姻譚」本谷有希子

文藝春秋を買って、本谷有希子「異類婚姻譚」と滝口悠生「死んでいない者」の芥川賞二作、及び、選評を読みました。「異類婚姻譚」はすいすいと面白く読みましたが、「死んでいない者」は、途中で断念してしまいました。毎回、選評を読むのが楽しみですね。 「異類婚姻譚」は、面白いです。僕のような平凡なサラリーマンが、平易な文に乗せられてすいすい読…
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「世界の辺境とハードボイルド室町時代」高野秀行・清水克行

面白いです。(ココ)現代ソマリランドと日本の室町時代が、そっくりだという話です。とはいえ、それは、対談のきっかけに過ぎないかのよう。信長とイスラム教が似ているとか。「先」と「あと」が、未来を指すのか過去の指すのかとか。世界中の辺境と、日本の歴史の隅々の暮らしが縦横無尽に引っ張り出されて、語られます。まあ、要約するのはほとんど不可能ですね。
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「ギリシア人の物語I 民主制のはじまり」塩野七生

感動や爽快感とはほど遠い、やりきれない思いが残る英雄の歴史だ。  前490年~479年、ギリシアがペルシアに勝った三つの会戦、マラトンの戦い、サラミス会戦、プラタイアの戦闘で、勝利を導いた歴史的英雄がそれぞれいる。マラトンの英雄・アテネのミリティアデス、サラミスの英雄・アテネのテミストクレス、プラタイアの英雄・スパルタのパウサニアスだ…
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「ニッポン経済世界最強論」ぐっちーさん

もはや、貫禄ですね。タイトルにもある日本経済の強さについての説明は、いたって明確。のみならず、マスコミでよく言われる経済論、すなわち、日本国債危機論、円安歓迎論、GPIF待望論をばっさばっさと切り捨てるのがとても痛快です。著者は、この10年、国際経済の重要な変化の予測を公表し、ことごとく当ててきました。そのトラックレコードは、180ペー…
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人間の月齢センサー

前回、睡眠時間が月の満ち欠けと相関があるという研究を紹介した。その話について、あれこれ自分の頭の中で妄想が広がってしまって、収拾がつかなくなっている。例えば、月齢をもとに、ある商品の販売予測ができるとすると、経済的なインパクトも大きいのではないだろうか。 まず、情報源の実験について調べると、2013年にスイスの研究者が行った実験結…
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「よく眠るための科学が教える10の秘密」リチャード・ワイズマン

眠りに関する様々な世界中の研究成果が面白おかしく説明してある。睡眠時間が月の満ち欠けと相関があるなんて、びっくり。例によって、この本の趣旨なんておかまいなしに、僕が、面白いと思ったことを並べてみます。 ・眠りすぎもマイナス効果(p.68) 9時間以上寝る人は、糖尿病など様々な病気になりやすい ・夜中に目が覚めるのは、悪いこ…
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「毛沢東 日本軍と共謀した男」遠藤誉 新潮新書

遠藤先生、爆走中!という感じの、とても興味深い本です。毛沢東が、抗日戦線のプロパガンダをする一方で、実は、国共合作で手に入れた国民党軍の情報を日本軍に流して、国民党軍が疲弊するようにしていたという話です。 このブログでも書いている「中国の人の表に出さない歴史認識」(2015年6月、ココ)の次の二つを、この本では裏付けてくれています…
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「大国政治の悲劇」ミアシャイマー

安全保障論の学者が、オフェンシブ・リアリズム(攻撃的現実主義)を提唱した本(改訂版、ココ)。少数派となるのも厭わず、1991年の冷戦終結でも、今後も世界は危険な状態が続く。2000年頃、中国の台頭は、平和的になりえないとした。また、アメリカ自身についても、自由とか民主主義とか言っているが、結局は、常にライバルより多くのパワーを得ようとし…
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「日本人にとって美しさとは何か」高階秀爾

美術史家・美術評論家として日本の頂点に立つ著者による日本人の美意識の説明です。(ココ)古典的な絵画や和歌を例に挙げて説明しています。しかし、最も現代的な建築・デザインにも、またスマホアプリのユーザーインターフェイスまでにも当てはまります。 日本の美意識について系統だって説明がされています。ここでは、ばらばらに日本の芸術の特徴を挙げ…
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「アメリカの世紀は終わらない」ジョセフ・S・ナイ

邦題通りの内容です。(ココ)軍事、経済、ソフトパワーにおいて、そしてそれらを統合する力において、アメリカが世界をリードする国であり続けるとしています。僕には、当ったり前の話に聞こえます。逆に、ナイがこんなことを一生懸命言わざるを得ないほど、アメリカの世論は、自信を無くしているのかなと少し驚いてしまいました。 ナイ氏の国際情勢観は、…
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「企業・市場・法」ロナルド・コース著 宮沢健一他訳1992年

ノーベル経済学賞の受賞理由となった「社会的費用の問題」(1960年)と「企業の本質」(1937年)の二つの論文がはいっている。どちらも数式は一つもなく、本でのページ数も、26ページと68ページと短いので素人でもなんとか読める。今のビジネスでは、独立した企業が連携してある商品やサービスを育ていく「エコシステム」という発想がよくでてくる。ち…
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「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」入山章栄

前著「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(ココでコメント)の続編として読みました。やはりいいですね。「ファイブ・フォース」や「バリュー・チェーン」なんて理屈よりもよほど、腹落ちがします。 ○ まず、これまで僕が現場感から主張していたこと(ココなど)を立証するような研究をあげているのが、実に気分がいい。いくつか例を挙げてみ…
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「「豊かさ」の誕生」ウィリアム・バーンスタイン

産業化の本質と行く末という僕の関心にぴったりはまっている。(ココ)近代経済成長の鍵になったのは、私有財産制、科学的合理主義、資本市場、輸送・通信インフラの四要素だとする。面白いのは、近代経済成長から民主政治の確立につながることはあるが、民主政治から近代経済成長につながるとは限らないとしている点だ。 膨大な知見が手際よくまとめられて…
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フィンテックの第一印象

ここのところ、ITと金融の結び付いたフィンテック(FinTech)ビジネスが話題になっています。どの企業が成功するかという視点ではなく、社会に与える影響がどれくらい大きいのかを、通勤電車などでこの5日ほど考えました。 フィンテックには、いろんな分類とマップがネット上にもあります。しかし、どうも技術や供給者の視点からのものが多いよう…
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「減反廃止」荒幡克己著

約40年続き廃止が決まった減反に対する多様な角度からの分析です。日本の減反は、欧米とどう違うのか。日本の農業の現場は、どう受け止めてきたのか。経済学的にはどう理解できるか。そして、将来は、どうあるべきか。僕のような門外漢には、日本の農業の現状をわかりやすく理解するのにとても役立ちました。(本はココ) 言われて少し考えてみれば当たり…
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「ヒトはこうして増えてきた」大塚柳太郎

悠久の時の流れの中に自分を置く不思議な感じがしました。ヒトは、その誕生から時間をみても、ほんとにごく最近の一瞬に、大繁殖したのですね。特に、産業革命がおこってからの2~3百年のすごく短い期間に10倍に増えている。短期間に与えた量的影響は、農耕社会への移行の何倍もあります。 この本で書かれているヒトの人口推移をメモしておきます。 …
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「大江戸商い白書」山室恭子

江戸商人の実態を数量データで説明している。要は、かなり完全自由市場に近い状態だったとしています。その完全市場において現代の最新の経営学・経済学が述べているとおりに、市井の江戸商人は、実践していたんですねえ。 数量データでわかる大江戸商人の驚きの事実を挙げておきます。 ・短い事業期間:平均存続年数15.7年。 ・低い参入障壁:血…
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レッドバルーン・チャレンジ

効果的な組織を迅速に編成するコンテストがありました。米国防高等研究計画局(DRPRA)が開催した「レッドバルーン・チャレンジ」では、北米大陸の合衆国領内のどこかに設置された10個の赤い気象観測用バルーンのすべての位置を最初に割り出したチームに4万ドルが支払われます。ソーシャルネットワーク・インセンティブを駆使して、数百チームに打ち勝ちサ…
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