730年~1874年の世界のGDP

〇日経経済図書文化賞を得た、高島正憲著「経済成長の日本史」を買ってきて、p.274の14各国の1人あたりGDPの表を、何時間もみて楽しんだ。(参考:世界経済の歴史

〇各国の1人あたりGDP 1990年 国際ドル (上記本の一部)
 年 英国 オランダ 中国  日本
1020         1,006
1090  754  878
1450 1,055  1,373  990  548
1600 1,123  2,662  865  667
1700 1,563  2,105 1,103  676
1800 2,080  2,609  614  828 
1874 4,191  2,721  557 1,013

〇中国は、1020年で1,006。欧州の国より大きい。
1820年頃、清王朝の最盛期で、GDPは世界の33%を占めていた。とはいえ、人口が多いからであって、上記の「1人あたりGDP」では、欧米よりも、さらに、日本よりも低い金額だった。
今の中国は、丁度同じ状態で、GDPで、世界の2位。一人あたりGDPでは、世界の69位。

〇英国は、19世紀産業革命で、
1800年2,080 → 1874年4,191
と急成長してオランダを大差で抜いていった。すごい。

〇日本は、明治に、経済の急成長がおこった。歴史や小説では、19世紀の倒幕運動・明治維新が、良く語られる。とはいえ、上記の経済的な数字を見ると、明治維新以後の産業革命と経済成長で、驚くほど成功している。これにより、中国との日清、ロシアとの日露に戦争で勝ち、第一次世界大戦後、国際連盟の4カ国の常任理事国になった。

〇ここには記載していないが、「経済成長の日本史」にある、イタリア、スペイン、トルコ、イラクの数字も興味深い。

〇20世紀までは、欧州史を欧州人の目で、中国史を中国人の目で、日本史を日本人の目で見てきた。しかし、広く世界全体を、1000年の長い歴史の目で見た方が、経済の実利になるだろう。

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