新コロナに打ち勝つ企業

〇新型コロナウイルスで、多くの企業が収益の激減に苦しむ。私が働いていた商社は、1990年代に損失を出し、どの社も倒産しうる業界だった。しかし、2000年代に、日本で最高の収益産業に成長した。あの商社の成長の経緯をよく見据え、商社も含めてどの企業も、新コロナに打ち勝ってほしい。

〇5年ごとの総合商社5社平均連結・単体税後利益の変化をみてみよう(「ふしぎな総合商社」講談社+α新書 小林著 表4-1)。1社での平均なので、×5が、5社合計。

 単位:億円  連結 単体
 1991~1995  217  179
1996~2000  △3 △60
 2001~2005   496 37 
 2006~2010 2223 896
 2011~2015 2673 1563

〇1996~2000年は、5社合計の1年単体損益額は、△60×5社=△300億円。こんな大きな損失額を5年で出していれば、数社倒産しても不思議ではない。当時、商社にいたみんなが、社内で自社倒産の立話をしたものだ。今、日本の、いや世界の、大多数の企業が2000年頃に日本商社がいた環境に立っている。

〇その後の商社の収益成長に、また驚く。2006年から、業界の上位5社連結税後利益の平均が、1社で2000億円/年、5社合計1兆円/年をこえている。すごい。不況前の1990年あたりの200億円から10倍。ただ、2020年で、商社は、収益成長に苦しみしみながら、新コロナ対応が問われている。

〇商社が倒産危機から抜け出し、高成長できた、次の方法をよく見据え、商社も含めてどの企業も成長にトライしてほしい。

・売上高にこだわらない 
 商社は、2000年代まで売上高の順位で新聞報道されていた。今は、各社の売上額でなく、連結利益で報道される。トヨタ・ホンダの自動車メーカーが、自動車売上高にならない、月々のリース代のカーリースに入ろうとしている。

・系列会社から突き離れる
 三菱商事が、三菱自動車から突き離れた。

・既存いい事業の維持
 物品売買の既存事業を本社で維持。また、すべてに事業を子会社化する投資ファンド本社になっていない。伊藤忠が繊維、三菱・三井が資源の事業を維持・拡大させた。
GAFAでも、Googleが検索エンジン、アマゾンがEC、ファイスブックがSNS、アップルがPC・スマホを維持・拡大している。車自動運転、EC企業へのB2Bサービス、仮想通貨などの新規事業を開発しつつ。

・多様性
 モノ売買、売買代行、サービス業、小売業(コンビニ)、情報業、製造業、農業、発電などのインフラストラクチャー事業、筆頭株主、少数株主、事業開発など、多様なビジネスを行う。この経験を活かして、成長していくべきなのだろう。

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