「資本主義の新しい形」諸富徹著

〇京大の経済教授が、21世紀の「経済の非物質化」を説明する。資本、労働、消費で非物質化が進んでいる。先進国の経済は、製造業の比率が下がり、工場ラインで働く中流労働者層が減っている。2000年からのこの世界の経済変化で、日本は苦しんでいるが、北欧国は成長している。解決策は、人的資本を行う社会的投資国家だと。この本(岩波書店、電子書籍なし)

〇第1章変貌しつつある資本主義
・P.26 「デジタル化」「サービス化」「情報化」「知識化」といった、資本主義の非物質主義的転回を把握すべきだとする。

・(ここで、駄文でごめんなさい)上記の複数の事業は、資本主義の商社で、私が過ごした部署と名前までがずらっと一緒なので、びっくり。私の働いた部署名(1990年からの順):物資部エレクトロニクス室(半導体担当)、米国マイクロソフト社に出向、(本社に戻って)知識産業部、情報産業開発部、メディア事業部、サービス事業部。諸富氏のいう「資本主義の非物質主義的転回」で働いた。

・とはいえ、今40歳~70歳の標準的日本人の多数は、名前こそ違え、ここであげたような担当仕事の異動をしてきた。例えば、1985年頃私の学校の同級生は、多数の人が、就職した多様な業種の会社:家電メーカー、IT通信機器社、鉄鋼メーカー、化学メーカーで、そろって半導体関係の担当だった。みんな2000年頃から、別の分野に異動になった。

〇第2章 資本主義の進化 で、複数のノーベル経済学者の説明をする。
 20世紀 生産水準=資本&労働
 21世紀 生産水準=資本&人的資本 人的資本の蓄積は、教育/学習を通じてのみ可能
 →人的資本への投資が経済成長を促す (多くの実証あり)

・これを読むと、日本の教育方法を根本的に変えるべき、そして、中高齢者も働きを休んで学習すべきだと、感じる。また、以前にこのブログで書いたように、現在、実質的には中断されている「終身雇用」も「定年退職」も、廃止を明言すべきだと思う。

〇この本では、この後、同一労働・同一賃金、賃金上昇、脱炭素化に向けた産業構造転換を説明する。ノーベル賞委員会が選ぶ経済学者をみても分かるが、世界のみんながそう考えている。日本人を除いて⁉

〇2050年くらいに、我々は、2020年のことを、同じように思い返すかもしれません。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント