「未完の資本主義」クルーグマン、コーエン等著

〇「テクノロジーが変える経済の形と未来」について、世界中の7人が説明する本(PHP新書 2019年9月発行)。 私は、ポール・クルーグマンと、タイラー・コーエンの話が面白かった。世界では、今の経済をこう見ていると知ります。

〇ポール・クルーグマン (ノーベル賞経済学者)
「トランプの頭の中は、壊れた家具がごちゃまぜに詰まった屋根裏部屋のようなものです。… 現在の貿易戦争は、現実に疎い人によってなされている。」

〇トーマス・フリードマン(『フラット化する世界』著者・NYタイムズコラムニスト)
アメリカで伸びている都市の共通項
・開放的
・権力をもたないリーダーがたくさんいる
・特別な政治信条がない

〇デヴィッド・グレーバー(文化人類学者・ウォール街占拠運動の理論的指導者)
製造や輸送のブルーカラーは、ホワイトカラーよりも、仕事の生産性が高い。一方で、教育やヘルス産業などの福祉センターの生産性は、落ちている。

〇タイラー・コーエン(ジョージメイソン大学教授・経済学者)
・トランプは、車を追いかけている犬と同じです。追い付いたとしても、そのあと何をすべきかはっきりわかっていない。中国を脅したいと思っていますが、それによって何を得たいのか、はっきりしていません。

・中間層を支えるコミュニティが減っている。中産階級労働者の賃金が下がる。
原因は、孤独。若老ともに一人暮らしが多くなる。結婚時期が遅れている。

・日本は、就労者一人当たりの労働生産性が、アメリカやドイツと変わらない。問題は、人口減少にある。少子化対策を最優先にせよ

〇ルトガー・ブレグマン(ジャーナリスト・歴史家)
高給の仕事は、富を移動させているだけで新しい価値を生み出さない「くだらない仕事」が多すぎる。銀行業がその例。

〇V・M=ショーンベルガ―(オックスフォード大学教授・ビッグデータの第一人者)
・データリッチ市場では、価格よりマッチングが重要。

・アマゾンを独占企業にしないためには、もっているデータを強制的にオープンさせるべき。

・トマ・ピケティは「資本の分配」「富の再分配」の観点から、グローバルな資本課税強化を提案した。しかし、資本家がもつ資本に対するリターンも減少している。アマゾン、グーグル、アップルなどは、企業利益だけを蓄積している。だから、大企業の力の源泉を減少するために、データ納税を強制することを提案する。

〇なんといってもインタビューをして、この本をだされた大野さん、ありがとうございます。

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