定めのない時代:定職、定年、定時、定休なし

〇令和では、個人が働き方を定めず、時を変える。昭和、平成で普及した、定職、定年、定時、定休がなくなっていく。会社自体の寿命が短くなり、個人も会社の転職を望み、終身雇用もなくなっていく。すでに今、多くの若い会社員は、定年以前に転職すると思っている。

〇定職がなくなる
・個人の寿命が長くなり、70歳代まで50年間、半世紀!以上働く。一方、会社の寿命が、今後さらに、50年よりも短くなっていく。そうすると、根本的に、一つの会社だけの終身雇用、定職とならない。

・1990年代、半導体とLCDの世界トップクラスにずらりといた日本メーカーは、30年後の今、会社か部署を海外社に買収されているか(シャープ、東芝など)、その分野を撤退している(日立、NECなど)。ある技術者は、同じ親会社に勤め続けるよりも、同じ製品の担当をする、被買収後の会社で働くことを望んだだろう。

・今から、電気自動車が普及すると、日本の有力自動車メーカー(トヨタやホンダ)にも、同様のことが起こるかもしれない。銀行、保険会社なども、社員の仕事内容と人数が大きく変わる。いずれにしても、一人の労働者が、50年間、一会社、一分野だけで働くことはなくなる。

〇定年がなくなる
・戦後日本の特徴だった終身雇用は、実は、すでになくなった。「終身雇用」と表面的に言っている会社でも、ほとんどは、60歳ぐらいで定年退職扱いになっている。60歳から寿命90歳までは、30歳から60歳働いた、同じ30年間だ。60歳後に長い30年間を仕事なしで生きていくのは、金銭でも、気持ちでもつらい。今でも、「定年退職」後の70歳代の人が、転職で働いている。

・新たに即位した令和の天皇陛下は、59歳。サラリーマンが仕事を退職する、定年の年齢頃なのに、天皇という「仕事の新人様」だといえる。国民も、「定年」など定めない気持ちで生きていく方がいい。

〇定時の仕事も減る
・製造仕事が減少し、海外関係の仕事が増えると、定時8時~17時などを規則にする会社も従業者も減るだろう。

・月曜から金曜の定時に全員がぴったり集まった方が効率的なのは、製造業の工場だけ。就業者数での製造業の比率は、2015年の日本で16.7%、米国で10.3%、英国9.6%。これだけ低いなら、社会のすべての仕事で、この時刻が良いというのは、おかしい。(このブログ:日本の自慢:製造業、貿易黒字、終身雇用が、ちぢむ世紀

・製造業でも、海外での工場や売り先が多い今日では、管理職や営業・購買課も、早朝や深夜の電話やeメールのやりとりが多い。

・北欧の人は、男女ともに、午後4時頃に会社から帰宅、子供の食事をつくり、夫婦子供で楽しく話し合う。そして、夜9時や10時頃に、自宅から時差のある海外の仕事関係者にeメールを出したりしている。日本もそうなるのだろう。

・製造業以外の仕事では、働く時間は、それぞれ違う。飲食店は、夕食時が稼ぎ時だ。また、欧米のクリーニング屋さんでは、サラリーパーソンが、会社の往復時に立ち寄れる、朝8時~10時と夕方16~20時くらいに、クリーニングの服を受け渡ししているところがある。これも日本で働く女性が増えると必要になるクリーニング屋さんだろう。

〇定休も固定しない
・小売業、飲食店、サービス業では、土日に営業して稼ぐ。そして、上記の通り、今従業者数比率が低い製造業と同じ定休を、すべての業種で固定させるのも非効率だ。

・散髪屋、美容室では、地域により、月曜か火曜日に固定されている。これも、同じ地域内に、別の曜日が休みの美容室があると、利用者が自分の仕事の都合によい店に行けて便利だろう。

○○ 製造業が最大産業でなくなるこれからの時代は、上記のように「柔らかい個人主義」(山崎正和)になると思う。

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