「働き方改革」よりも「生き方改革」

〇政府が唱える「働き方改革」よりも、「生き方改革」を望みたい。「働き方」の就業者数は、日本の人口の48%である。(参考:日本の人口の内訳 Chikirinの日記)「生き方改革」で幸せになるのは、子供、主婦、高齢者も含めた日本の人口の100%、「働き方」の2倍の人数だ。その「生き方改革」を和(のどか)に楽しみたい。

・生き方(ライフスタイル)の改革とは、個人の消費、企業経営、国行政での改革だ。昭和と平成の時代に、日本は、42年間(1968年~2009年)世界NO.2 GDPだった。これからは、GDPの世界ランキングも下がる。経済成長を支えた、個人の消費の改革がおこる。就業者と企業を支えて来た、終身雇用、定年退職、総合企業もなくなっていく。その経済の主軸を、みんなで思い切りよく改革して進め、令和の新しい色と香りを楽しみたい。

〇消費の改革
・日本の個人が、現金、自家用車、一戸建て自宅、メディア(テレビと新聞)を持たなくなる。持たなくて便利になるから、消費者にとっては、幸せだ。しかし、今までこれらを供給して日本社会を支えてきた、銀行、自動車メーカー、不動産会社、TV放送局、新聞社、有線電話事業者の大企業は、生き残るのに苦労する。だからといって、世界中で起こっている消費の改革を、日本の政府や経済界が停滞させると、日本の経済全体が減衰していく。積極的に進めなければならない。

・現金
現金の利用がへり、発行流通数量も減る。コンビニ、スーパーでも現金以外で支払うようになる。私は、2年前、スウェーデンのマルメ駅(大阪駅のような、国で2番目の大きな駅)の客の多い売店でジュース1缶を買おうとしてスウェーデンの現金を出すと、売店から「現金では、売っていない。」と言われてびっくり仰天したことがある。カードでしか払えないのだ。日本もそうなる。都市銀行は、現金を処理する仕事を減らして銀行員の人数を減らし始めた。

・自動車
すでに山手線周辺のマンションでは、住民が車を持たなくなって、マンション地内の駐車場が空いている。電気自動車と自動運転車が増え、世界で流行るカーシェアが拡大すると、さらに車を「持たずに利用する」ようになるのだろう。

・一戸建て自宅
今後、高齢になると、運転が危険になる自動車を持たなくなり、駅近くの狭い貸家に引っ越す。さらにサービス付き高齢者向き住宅(サ高住)など高齢用住宅や老人ホームなどに移動していく。また、大規模地震が起こると、大量の人が自宅から公共住宅に移動せざるを得なくなる。結局、死ぬまで一戸建てに住むことが減る。(このブログ:職・住・単身を笑顔で転々とする時代

・テレビ・新聞紙・有線電話
今、20代30代の人が一人で住むとき、有線電話とテレビを持たず、新聞紙もとらない。動画のニュースも、文字のニュースも、インターネット経由でPCかスマホで見ている。日本でテレビ・新聞・有線電話に貢献している企業は、無線のインターネット対応に変化しないと滅亡する。

〇働く人と働いていない人の変革
・定年退職・終身雇用がなくなる
日本の高度成長を実現した、定年退職、終身雇用の制度が変わり、転職、副業・兼業、高齢職業が、広がっていく。「働く人」と「働いていない人」を明確に区別できなくなる。中年で数年間会社を辞め学校で学ぶ人も増える。マレーシアの93歳のマハティール首相のような、超高齢でも現場でバリバリ働く人が、世界でも日本でも増えてくる。利益を求めないNGOで働く人も増える。

・総合会社が減る
定年退職・終身雇用を実行してきた、典型的な日本の企業である大手総合会社が、「総合」の多い分野を続けなくなる。日本の経済成長を実現した銀行、商社、証券会社、自動車メーカー、電機メーカー、デパート、スーパーマーケットの総合会社が、いくつかの分野をやめ専門会社化していく。そして、定年まで終身で働くことが減る一方で、転職での社員受け入れを増やす。日本の経済構造の全体も変わり、働き方も変わる。逆に変えられないと、日本の経済が衰退していく。(このブログ:総合会社が減る

・製造業が減る。
先進国では、就業者数における製造業の比率が減少している。2000年→2015年の変化で、日本20.5%→16.7%、米国14.4%→10.3%、英国16.9%→9.6%。米国の成長を率いるGAFAの4社のうち、製造業は、アップルの1社だけだ。製造業への依存度が15%より少なくなった国は、産業革命が終わって、次のフェーズに入っていると考えた方がいいだろう。日本は、今ちょうど、そのフェーズに入りかかっている。(このブログ:日本の自慢:製造業、貿易黒字、終身雇用が縮む世紀

・サービス業が増える
製造業より、サービス業などの非製造業に国の経済が依存しはじめている。米国は、20世紀、モノつくりの工業を進歩させ、GDPを成長させた。しかし、2017年の貿易収支のうち、モノの貿易は86.8兆円の赤字、サービス収支は26.6兆円の黒字。つまり、今すでに、国際収支において、サービス業で稼いで工業商品にお金を払っている。日本も製造業の黒字が減り、サービス業などの拡大が起こっている。(このブログ: 農業革命と産業革命の次

〇 国の改革:国のGDPより1人当たりのGDP (:このブログ
日本は、人口減少もあって国全体のGDPが世界の3位、4位と落ちていく。それでも、一人当たりのGDPを向上できれば幸せだ。それを国の行政も最優先の目的にしてほしい。

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