「気づいたら先頭に立っていた日本経済」吉崎達彦

経済の中心は、パンよりサーカスとする「遊民経済学」を軽妙洒脱な名調子で明るく語る。カジノ、ツーリズム、ゲーム、ラーメン、果ては、水木しげるにお葬式。(ココ

とはいえ、現実から目をそらしているわけではない。一人あたりGDPが3万ドルを超えるとあまりGDPを気にしても仕方ないと日本を明るく励ましつつ、今後GDPがそれほどは伸びないという現実からは、目をそらしていない。

そもそも娯楽、サービス化といったこの分野の議論は、80年代から時代感覚に優れた人が熱く語ってきた。山崎正和が、「柔らかい個人主義」を説き、「娯楽と効率は矛盾する。」と書いた一節には、ひれ伏すばかりだったし、村上泰亮が提示した「即時的価値」と「手段的価値」という分類は、今でも僕は、頭の中で使っている。

また、アベノミクス、長期停滞論、サービス化、高齢化など、現代において、識者の間でもますます議論が沸騰している旬の話題でもある。

そういう長くて深い重要な議論を的確に踏まえた上で、著者が現地、現場、現物で確認したものを材料に軽々と整理してクリアに語っている。

文体は軽いが、奥は深い。

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この記事へのコメント

らくちん
2017年01月02日 11:03
かんべいさん、コメントありがとうございます。アマゾンにも書き込みました!
かんべえ
2016年12月30日 11:56
す、鋭い!恐れ入りました!

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