台湾の民主主義

台湾で、中国とのサービス協定に反対して国会(立法院)を占拠していた「ひまわり学生運動」は、4月10日にゴミを拾って後片付けした後、きれいに国会を退去しました。結局、学生側も政府側も過激な暴力を行わず、クレバーな台湾民衆の力を再確認できました。台湾に理性的な民主主義が成立している「台湾経験」を、独裁制から民主制に移行しようとして政治が混乱しているイラク、エジプト、ウクライナ、シリアなどに上手く伝えられるといいのにと思えてしかたありません。

台湾の民主主義は、いわば「命がけの民主主義」です。それは、命をかけて民主主義を守るという意味ではなく、民主主義を守らないと命が危ないという意味です。台湾への武力行使の可能性を否定しない中国を前にして、頼りとする米国の支援を得るには、民主主義が成立しているのが必須条件です。それを台湾の民衆も、学生も、与野党政治家も十分に分かっている。

その上で、微妙なやりとりをしています。学生が集結しているところに来たパトカーに、学生たちが「お疲れ様です」と書いてポストイットを貼りつける。王金平国会議長(立法院長)は、大勢の学生が待ち受ける立法院に、豪気にもひとりですたすた歩いて交渉にやってきました。非暴力の勇気の見せ合い競争です。台湾の友人に訊いてみると、市民は、職場でも学校でも通常通りにやっていました。きっと、国会から数百mしかはなれていないディンタイホンでは、小龍包を食べたい人がいつも通り列を作っていたに違いありません。

我々も含め、世界中の人々は、この台湾の人たちから、学ぶことがたくさんあるように思いますがどうでしょう。

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この記事へのコメント

らくちん
2014年04月20日 21:38
うめもとさん、コメントありがとうございます。台湾もこれからが大変でしょうがね。次には、攪乱要員が学生側に潜り込んでいるかもしれません。ほんと、ウクライナの人も参考にしてほしいです。
うめもと
2014年04月20日 15:24
台湾に「生き残り」の決意あり、という印象でした。ウクライナ人によく見てもらいたい。

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