「原発事故と科学的方法」牧野淳一郎
3.11の直後から、福島原発の状況とその危険性について、リアルタイムで正確に情報をだし続けた記録である。事故直後に大量の不確かな情報が行きかう中で、公式発表と反対に、メルトダウンしている、事故重大度レベルはもっと高い、飛び地にホットスポットがでる、と時々刻々と状況変化に応じて重要な警告を出し続けた。これこそよき教養というのだろう。将来、もし日本で原発事故や大地震が起こった時は、まずは、彼のネットの発信を探してみるのがいい。
著者は、原子力の専門家でもなく内部情報も一切もっていない。それでも、高校の物理の知識と原発について書かれた一冊の岩波新書とネットの公開情報だけから、今振り返っても、ほぼすべて正確な推論をだし続けた。そして、専門家や当局の出す情報についても、間違いにははっきりと間違いだと、推論の根拠を明示して、ネットで公表しつづけた。一方で、過度に恐怖をあおるような情報にも冷静に反論し、たとえば、食料などは、問題とは思えないと言っている。(2日らくちん注:この表現はおおざっぱすぎますので、是非、本書をみて正確な意味をご理解ください。)
事故直後、メーリングリストで、著者から「僕の計算間違っているかなあ。理科系の読者は確認して欲しい。公表されているデータからみて、事故の重大度は、公式発表よりも大きいと思う。」というコメントが回ってきた。理科系の友人たちが、「あれえ、あってるなあ。まずいぞ。」と反応して、驚いてしまった。その後も、リアルタイムに著者の出す推論と警告は、とても参考になったし、後から振り返っても、ほぼすべて正確だった。
情報の収集、分析、発信を巧みに行い、実際に役たてるお手本のような話だ。こういうのを実践に役立つ真の教養というのだろう。
著者は、原子力の専門家でもなく内部情報も一切もっていない。それでも、高校の物理の知識と原発について書かれた一冊の岩波新書とネットの公開情報だけから、今振り返っても、ほぼすべて正確な推論をだし続けた。そして、専門家や当局の出す情報についても、間違いにははっきりと間違いだと、推論の根拠を明示して、ネットで公表しつづけた。一方で、過度に恐怖をあおるような情報にも冷静に反論し、たとえば、食料などは、問題とは思えないと言っている。(2日らくちん注:この表現はおおざっぱすぎますので、是非、本書をみて正確な意味をご理解ください。)
事故直後、メーリングリストで、著者から「僕の計算間違っているかなあ。理科系の読者は確認して欲しい。公表されているデータからみて、事故の重大度は、公式発表よりも大きいと思う。」というコメントが回ってきた。理科系の友人たちが、「あれえ、あってるなあ。まずいぞ。」と反応して、驚いてしまった。その後も、リアルタイムに著者の出す推論と警告は、とても参考になったし、後から振り返っても、ほぼすべて正確だった。
情報の収集、分析、発信を巧みに行い、実際に役たてるお手本のような話だ。こういうのを実践に役立つ真の教養というのだろう。
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