教養とは、情報を扱う術(すべ)

教養とは、情報を集め、分析し、発信する術(すべ)である。

日本で教養というと、精神修養か、あるいは、文学歴史に関する雑学的知識のことを思い浮かべたりする。本来、教養とは、そうした浮世離れしたことや、クイズのような断片的知識の量的充実ではなく、身に着けておけば現実生活で役に立つ方法や習慣、すなわち実践の術(すべ)である。

欧米の伝統的な教養教育の科目で、日本の教養教育で重視されていないのが、弁論術、論理学、修辞法などである。また、欧米のエリートの基礎知識として、安全保障論、軍事戦略論、インテリジェンスなどが教えられる。いずれも、情報を集め、分析し、発信する実践的方法である。

投資コンサルタントで活躍する友人は、これまで一番役に立った勉強は、ファイナンス理論でも経済学でもなく、教養学部時代にうけた中南米の詩の解釈のゼミだという。外国語の詩の一語一語の背景にある、歴史、文化、心情を様々な角度から調べ分析していくと、実にいろいろなことが分かる。そのやりかたは、後に、投資の判断をするときでも、クライアントが納得するアドバイスをするときでも、大変役に立った。教養の一つの重要なところは、自分とは異なる知識体系や価値観を背景にもった情報を、冷静に整理して現実に役立てることにある。

二十歳前後の若いころに、こうした情報を取り扱う実践的方法、術(すべ)を身につけておくと、新しい学問領域の研究をするときでも、新しい顧客と付き合う時でも、そして、人生の岐路で選択をするときでも役に立つ。また、若いときにその術の基礎を身につけておけば、その後の自分の経験を糧に、よりよくその術を磨くことができる。こうして効果が累積していくので身につけるのがはやければはやいほど、よりよき人生のために大いに役立ってくれる。

いまでも遅くはない。一日一日、身につけ、磨いていきたいものだ。

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