ヘンな予言的中話

「私の予言していたとおりの結果です。」「ほら、おれの言ったとおりだろ。」とメディアでも、会社の中でも、居酒屋でもよく聞く台詞だ。そのうちの多くは、「そりゃ、あたるわな。」という典型的な詭弁だ。そのヘンな予言的中話のパターンを挙げてみよう。

1)多数の予言
ある月の1日に、「3日は、晴れ」と言い、2日に「3日は、雨」と言えば、3日が晴れでも雨でも「当たった」と言える。たくさん予言をしておいて、結果がでたときに、振り返って当たった予言だけを取り出して「当たった」というと、必ず当たったことになる。そんなくだらないことを言う人なんていないと思うかもしれないが、これが結構日常茶飯事だ。
 例えば、2週間前に「細川が勝つ」といい、今日、「舛添が勝つ」と言った人が、選挙翌日に、「ほら、おれの言ったとおりだろ」いう。来週月曜日は、どこの職場にも、どこの居酒屋でも、こういう御仁が一人や二人はいそうである。

2)多数のサンプル(試行)
「センター試験で、不手際が起こる」という予言は、たいてい当たる。全国に試験会場がたくさんあるので、一つや二つは不手際が起こってしまうからだ。

3)時期の不明確
「未来に必ず雨が降ります」という予言は絶対にあたる。何週間かのうちいずれ雨が降るからだ。これは、前記2)「多数のサンプル」の一種だ。例えば、何年も「円安になる」と言っている経済評論家が、「あたった」と言っているケース。そりゃ、10年くらい言っていればいつかは円安になる。もちろん、いつかは、円高になる。実務では、「いつそうなるか」が分かっていないと、役に立たないことが多い。従ってこれらは、無益で意味のない言葉である。「都知事選後は、株安」と言っても、時期が不明確なら、そりゃ、たいていあたる。「すべては、ネットにつながる」なんてのも、何年にそうなるのか言わなければ、「いつか雨が降ります」と同じくらい無意味な言葉だ。

4)あいまいな予言
ノストラダムスは「天から恐怖の大王が降ってくる」と書いたが、宇宙人が来ても、核ミサイル戦争が起こっても、酸性雨が降っても、オスプレイが事故を起こしても当たりと言えなくもない。予言が多義的であいまいなら、当ったと強弁しやすい。
 例えば、「都知事選の後は、原発にノーという政策になる」なんて予言は、上記の2)、3)、4)の複合だ。舛添さんになっても細川さんになっても、原発縮小になる。また、そうなる時期が、いつなのか不明確だ。さらに、「原発にノー」というのが、即時に全廃なのか、順次に廃止なのかあいまいだ。結局、その予言は、当たったと言い張りやすいが、何の役にも立たない。

さてさて、来週の居酒屋の会話をしもう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス ナイス

この記事へのコメント

らくちん
2014年02月05日 20:58
かんべいさん、コメントありがとうございます。「そういう占いは、よろしいです。」と言いいたくなりますねえ。言葉は、難しいというか便利というか。
かんべえ
2014年02月05日 10:50
人相見の人は、「あなたのお母様は、なくなっておられませんな」と言うんだそうです。存命でも、そうでなくても、どちらでも当たっている。でも、きっと騙される人は居るんでしょうなあ。(そもそも占いを頼る時点で、人は騙されたいモードになっている)

この記事へのトラックバック