オリンピックとサッカーと

水泳の北島が、北京オリンピック後、サッカーの日本代表フォワードに転向するらしい。今の日本代表に欠けている、フィジカルに強い。それよりなにより、勝負強く、決定力が期待できる。と、日本サッカー協会のアイデアマン、犬養新会長もご満悦だ。

冗談ですよ。冗談。

フィジカルでは、世界に負けるのだから、機動性と運動量で勝負すべきだと、サッカー日本代表についてよく言われる。でも北京オリンピックで他の種目や女子サッカーの活躍をみていると、ちがうんじゃないかと思い始めた。

北島選手だって、二回連続二種目制覇、400mメドレーでも銅メダル。たまたま北島という天才がでてきただけでなくて、メドレーでも世界三位なんだから、フィジカルでは、はなから外国人に負けると考えるのは、間違っているのではないかしらん。

水泳だけでなく、短距離、ハンマー投げ、レスリング、柔道と、フィジカルが強くないと話しにならない種目で、そこそこ決勝トーナメントなどのいいところに日本人が出ている。圧倒的に勝つのは無理でも、少なくとも、負けないくらいのことは、できるように思える。

女子サッカーをみていても、体格は、アメリカなどよりもなくても、あたり負けしているようにはみえない。強い気持ちだとか、作戦とかが言われているけれども、なでしこの試合をみていると、しっかりとした技術が際立って見える。とりわけ、疲れてくる最後の20分で、正確にボールを蹴る、とめる、奪うという基礎技術の正確さは、どの海外のチームにもひけをとらない。体力がないとか、あたり負けするなんて言葉とは、縁遠い。

三戦全敗だった男子サッカーでも、当たり負けしていない選手は、複数いた。谷口、豊田、森重なんて、空中戦でも負けているようにはみえない。長友、本田あたりも、当たり負けはしていないだろう。フィジカルで勝つほどではなくても、負けない選手は、そこそこいる。逆に、森本なんかは、最初からフィジカルで負けるのを前提に動き回るだけなので、かえって敵にとって怖くない。

フィジカルで負けるというのを作戦の前提にするのではなくて、むしろ、一対一では、負けないというのを前提に作戦を立てるべきではないだろうか。そして、なでしこに倣って、最後の20分に、正確な基礎プレーができる選手。過半数は、そういうメンバーを中心に選ぶ。その上で、機動性とか、テクニックとか、組織力とか、日本人らしい特性を加え、そのときのメンバーの個性で味付けする。もちろん、技巧的な選手、スピードのある選手を何人か混ぜる。

「おのれを知る」が、兵法の第一条。自分の過大評価は、よくない。しかし、過小評価もよくない。正確な自己認識で、堂々としていて、しかも、独自の日本のサッカーを見せて欲しい。

妙な過小評価による間違った自己認識が進歩を止めてしまう。まことに、サッカーは、その国の文化を映すものなのかもしれません。

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この記事へのコメント

らくちん
2008年08月24日 23:15
kさん、コメントありがとうございます。また、飲みに行きましょう!
k@神奈川
2008年08月21日 23:08
みなさん夏休みなのでしょうかコメントがありませんね。読んでくれてるのかなと、らくちんさんも少し不安では、と思いコメントを寄せます。涼しくなったらお会いしましょう。

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