台湾総統選まで一週間

台湾総統選まで一週間。日本や韓国の選挙と比べても、東アジアの国際政治に最も大きな影響を与える選挙だ。大きくリードし楽勝ムードだった野党国民党の馬候補を、与党民進党の謝が猛追している。台湾の選挙は、選挙当日になるまで分からない。

もともと今回の総統選は、野党国民党の馬英九候補が圧倒的にリードしていて、さすがの台湾本土派の人びとから諦めムードが伝わってきていた。ところが、ここにきて、いくつか事件が起こって、与党民進党の謝候補が猛追している。(尚、台湾の政治状況については、詳しくは、ココなどをご参照ください。)

一つは、12日、4人の国民党立法委員(議員)が何志欽財政部長(財政相)を同行させ、台北市内にある謝氏の選対事務に、その事務所の賃貸契約に不正があるとし、突然乱暴に乗り込んでいった。現場で薄ら笑いを浮かべる外省人国民党員をテレビ各局が伝え、かつての国民党による圧政を思い出させたため、イメージダウンは大きい。14日に馬候補が謝罪会見をしたが、数%の支持率の低下は確実と言われている。

もうひとつは、チベットである。対中融和を掲げる馬候補は、当選すれば中国と和平協定締結を目指す考えを表明している。15日に、台湾の陳水扁総統は、今回のチベットの暴動のニュースに触れ、「チベットは1951年に中国と和平協定を結んだが、59年に流血の弾圧を加えられた。中国と和平協定を結べば平和が来ると無邪気に思ってはならない」と述べている。

中国の当局すらもこぼしているということだが、台湾の総統選は、本当に当日までなにがあるか分からない。前回の総統選では、陳総統の銃撃事件があった。(銃撃事件については、ココ)らくちんも、台湾在住者として、頑張ってその後の抗議行動中の台北市内の様子をHPで報告したりしたものである。(ココ

最後の一週間で勝負が決まるのを両陣営とも熟知しているので、いわゆるネガティブキャンペーンのネタをここまで公表せずに隠し持っていることも多い。片方が、相手の大きなスキャンダルの暴露をすると、もう一方が、それを待っていたかのように大きなスキャンダル暴露を出して反撃したりする。こうして、泥試合になる。今回の選挙もこの一週間で、どんな隠し玉がでるのだろうか。

あと一週間なので、アメリカの予備選挙だけでなく、台湾の選挙も見てみましょう!

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この記事へのコメント

らくちん
2008年03月20日 22:07
snowbeesさん、コメントありがとうございます。中国がばたばたと崩れて、万一、周辺国の草刈場のようになると、米国が日本を競合相手とみなすかもしれません。そうなれば、WW2の再現で、日本にとって最悪のシナリオですね。そこまでいかなくても、中国がそこそこしっかり立っていてくれるのは、日本にとっても必要なことだと思います。元気すぎるのもまた考えものですが...
snowbees
2008年03月18日 06:18
予想では、馬候補が有利だが、逆ばねが働くか?ところで、秋田氏の「暗流」を読むと、アメリカ国防省の戦略家であるアンドリュー将軍が、中国の脆弱性(水不足や環境汚染など)を長期観測しているのが、興味深い。
らくちん
2008年03月17日 23:54
kさん、コメントありがとうございます。そう、本当にいつも何かありますよね。でも何があっても、みんな平然と屋台で何か食べているんですよ。きっと。それがまたいいところです。
k@神奈川
2008年03月17日 09:36
それにしても、微妙なタイミングでチベットの暴動が発生、いや~毎回台湾総統選挙はいろんなことがあって、目が離せません。日本のメディアもいつになく報道量が多いようですね。らくちん報道の方も、裏ネタがありましたら、よろしくお願いします。それにしてもチベット問題、ちょっと心配です。

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