二度とあってはならない過ちへの備え

「二度とあってはならない過ちで、再発防止を徹底する」という謝罪会見を最近よくみる。しかし、一度起こることは、どんなに再発防止策を施しても、二度、三度起こるのではないだろうか。再発防止策も大切だが、むしろ再発したときの対応策の準備にももっと関心をむけたい。

イージス艦の漁船との衝突にしても、再発防止策と、情報管理ばかりが議論になっている。しかし、いくら再発防止策を徹底しても、今後、5年や10年の間に自衛艦が再度漁船にぶつかることもあるに違いない。ぶつかったときに、漁船の乗組員の命をなんとしても助け出す方法を準備できないのだろうか。

どんなしけでも命だけは救い出す方法を見つけて欲しい。巨大な網で救い上げるとか、半径1kmに救命具を敷き詰めるとか、レーザーなどで海中の人を見つけ出して10分以内に拾い上げるハイテク装置を装備するとか。早急に百隻くらいの艦隊とヘリコプターを動員するとか。お金と人手に糸目をつけなければ、どんな方法でもありそうなものである。なんといっても、国民の命を救うのが目的の船なのだから。

ギョーザ事件にしても、実際に吐き気のした人が、絶対にこのギョーザがおかしいので調べてくれと保健所に持ち込んでいたのに、いかせなかった。今後、いくらチェックを厳しくしても、中国製の食品でなんらかの事故がいずれまた起こるに違いない。そのときに、最初に毒にあたった人がでてから、できるだけ二人目の被害の発生を防ぐ方法を確立して欲しい。

第二次大戦で、日本軍の捕虜は、外国の捕虜に比べて、軍の機密をたくさん漏らしたという。日本の軍人は、捕虜になるくらいなら死ねと強く指導されてきたので、いざ生きて捕虜になると、恥を感じて生きて日本に帰れぬと思うのか、機密をぺらぺら話した。これも「生きて捕虜になってはいけない。」などと予防のところで強い規範をかけるものだから、それを超えた事故が起こったときの対応がまずくなっている。

もちろん、再発防止策は、徹底するべきである。しかし、二度と起こしてはいけないこととなると、再発防止策にばかり注意がいき、再発時の対応の準備に思考停止になるのは、日本の特徴なのだろうか。企業の不祥事にしても、再発防止策をいくら徹底しても、同じ事故が起こる確率を減らすだけで、ゼロになることはない。言い換えると三年に一度起こる事故を、十年に一度にできるだけである。

それは、机上の議論では、あるべき規範と異なるかもしれないが、現場では、真実だ。冷厳な現実に目を背けて、人の命を失ってはならない。起こらないようにすることともに、起こったときの被害を最小限に食い止める方法を準備することも、同じくらい重要だと思う。ふむ、失恋もそうありたいものである。

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この記事へのコメント

らくちん
2008年03月12日 22:40
snowbees2008さん、ほるほるさん、コメントありがとうございます。イージス艦とギョーザ事件を一緒に議論するのに面白みがあると思ったのですが、無理がありましたかな。また、漁師さんは、どちらが悪いのかの議論はともかく、とにかく自分の命を守るためにライフジャケットか何か手を打ったほうがいいように思えますね。
ほるほる
2008年03月11日 07:58
漁船の乗組員がライフジャケットを着ていれば助かったと思います。

お金と人手は、敵国への報復手段としての核兵器と攻撃兵器に使用した方が、国民の安全を高めます。

snowbees2008
2008年03月11日 06:55
イージス艦事件は、「政局マター」に発展しているが、要するに、失敗の経済学や危機管理の問題でしょう。自衛隊は秘密主義なので、真相判明は未だ時間を要する。また、ギョウザ事件は、中国の刑事事件?なので、別に扱うべきでは。

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