日台次世代対話

昨日書いた「日台次世代対話」は、僕にとって初めてのこの種の国際会議で、ちょっとした感動的体験でした。会議の形式や出席者の仕草が、ビジネス上の打ち合わせと違っていて、すべてがもの珍しく、好奇心を満たされます。一方で、自分が発言をするときなんて、ウン億円のビジネスの交渉をするときの何倍も緊張していました。今は、生れて初めてやったスポーツの翌日のような気分で、普段使ったことのない筋肉の疲れを気持ちよく味わっています。

そもそも、台湾から18人、日本から21人の出席者が、それぞれ一列になって向き合って座って話すのも、同時通訳をイヤホンで聞くことも、なかなか実際のビジネスではなかったことで、驚いていました。最初に10分~20分程度の基調講演があり、その後、みんなが挙手してコメントを行うのですが、多くの人が自ら積極的に挙手して立派な発言をされるので、感心してしまいました。そんななかでおろおろと引っ込み思案の僕をみすかして、コーディネイターのかんべいさんが指名して強制的に発言させてくれたのは、大変ありがたかったと思います。

今回の会議では、出席者のバックグラウンドも様々でしたし、日本側と台湾側が対立して議論するというものではなく、色んな話題について広く意見交換をするものでした。かんべいさん達がこの会議の直前に参加されていた中国との会議は、かなり異なって、それぞれの国の立場を主張する討論の場であったようです。

そんな様子を、ビジネスの世界から国際会議をみると、ビジネス上の交渉の席に近いものと、ブレインストーミングに近いものと二種類あるのかもしれません。今回のは、いくつか相手方を問い詰めるようなコメントもありましたが、概して言うと後者のブレインストーミングの要素が多いもののように感じました。

日本と台湾は、政治的な価値を共有して文化的相性もよく、相互に人の行き来も多い。今以上に仲良くするには、どうしましょうといった議論なので、あまり対立することもありませんでした。なんといっても台湾側の出席者が、内省的でとても知的な感じの人が多かったのが、会議を和やかなものにしたように思います。

僕自身の発言は、おっかなびっくり話したわりには、うけはよかったようです。出席者の殆どが大学の先生やシンクタンクの研究者だったので、僕のような俗物は、知識や理論よりも、現場の経験と知見で語ろうとしました。それが成功していたのならよかったのですが。何はともあれ、自分が楽しんだということが一番大事なことだと勝手に納得しています。

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この記事へのコメント

らくちん
2006年11月07日 00:33
さくらさん、サイトは、ずっと愛読しておりましたが、初めて実物にお会いできて感激でした。お話ししたイメージと、文章のイメージがこれほど違わない方は、珍しい。よいしょに気をよくして発言内容を近々まとめてみます。
さくら
2006年11月06日 15:50
らくちんさん、先日はありがとうございました!

実際のビジネス経験からのお話で、とても楽しいプレゼンでした。いとをかし☆
らくちん
2006年11月05日 21:56
いやあ、大げさですが、一生忘れない思い出になりそうです。上手く役割を果たせたならこれに越したことはありません。本当にありがとうございました。
かんべえ
2006年11月05日 17:32
「日本人ビジネスマンは中国経済をどう見ているのか」という絶好球が来たので、「代打、らくちん」を告げたところ、クリーンヒットになったので監督かんべえはとっても嬉しかったのでありました。
二日目の「日台が共有するカワイイ文化論」も、とっても面白かったであります。

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