インターネット・マガジン創刊号

自宅の本棚から「インターネット・マガジン」創刊号がでてきた。1994年10月の号だから12年前、日本で最初に発行されたインターネット専門誌だ。タイムカプセルを開けるような気持ちで、中を見てみた。

まずは、目次の最初から、見てみよう。

第一特集:これがインターネットの世界だ。
 「インターネットは何ができるか?」
  電子メール/NetNews/TELNET、FTP/Gopher,WWW/CU-SeeMe
 「Enjoy! Net Surfin」


1994年というとインターネットという言葉をまだまだ一般の人は、知らなかったころだ。パソコンに関心があって言葉を知っている人でも、パソコン通信業者間の電子メールのやり取りを、インターネットを介してするのが関の山だった。WWWなんて、なかなかできなかった。Gopherなんて懐かしい。

第二特集:パソコンで始めるインターネット
個人ユースのベストチョイスは、ダイアルアップIP接続で決まり


当時は、まだWindows95が出る前で、TCP/IPの接続の設定が結構面倒くさかった。カメレオンというTCP/IPアプリケーションソフトを使った接続を詳しく説明している。TCP/IPを入れてネットワークを動かすとメモリーが足らなくなり、パソコンがよく落ちたものだ。ブロードバンドの常時接続が普通になった今から思うと、ダイアルアップIPを推奨しているこの頃が、石器時代のように思えてしまう。

その後のインタビュー記事では、村井純慶応大学助教授(当時)、日本マイクロソフトの古川会長などが登場している。その次が面白い。

スペシャルディベード:パソコン通信vs.インターネット

当時の議論は、パソコン通信で十分だろう、インターネットなんて本当に必要かというようなものだった。今では、インターネットのない暮らしなんて想像しにくいが、たった12年前には、こんな議論が真剣にされていたのだ。

連載にも当時の、人々の熱意が伝わってくる。

Do it Yourself:業者を呼ばないネットワーク接続講座
インターネットのある暮らし:我が家の海外旅行はいながらにして予約バッチリ
ISDN探検隊:第一回[決意編]


この頃は、ADSLも一般家庭用の光ファイバーもない。電話の次に速い通信は、ISDNだった。そのISDNをいれるのに「決意編」っていうのは、いかにも肩に力が入っていて微笑ましい。僕もその後、自宅にISDNをいれて家庭内LANを引いて、はしゃいでいたものだ。

色々議論はあったものの、パソコンに関心のある人たちは、インターネットが世界中に確実に普及し、世の中をそっくり変えてしまうのを確信していたと思う。そしてそれを期待に満ちて見守っていた。そんな時代だった。記事からもその熱気と興奮が伝わってくる。

僕もそんな興奮をもって、このインターネットマガジンの創刊号をいそいそと買ったのを今でも覚えている。そして、二回の引越しを経ても、ずっと捨てずに持って歩いてきたのは、きっと後々インターネットが普及してから読み返すと面白いだろうと確信していたからだ。

ITやインターネットの世界は、変化が激しいといえば激しい。しかし、大きなこと、大切なことは、10年以上前から、多くの人に分かっているものなのだと思う。

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