月曜日の桃色電車

もともと、月曜日の朝の通勤電車は、カップルをよくみかけるものだと思い始めていた。休日をどちらかの家で過ごしてそのまま会社に行くカップルが多いのだろうか。それにしても、今日は、たくさんみかけた。

僕の乗車駅が始発の電車に乗って座ると、向かいの座席にカップルがいる。ネクタイをしたサラリーマンとブーツをはいたOLだ。結婚しているのか、いずれにしても仲良く長い月日を過ごしてきた雰囲気が伝わってくる。

次の二駅ほどで、二組のカップルが乗ってきた。みんな社会人のようだ。左前と右前に一組ずつ、四人が僕の前に立ってつりかわにつかまっている。都合三組のカップルが視界一杯に展開している。今日は、朝から、おめでたい。元来、照れ屋の僕は、人のことでもどきどきしてしまってちゃんと正視することができない。縦に四つ折にした新聞を高く掲げ、カップルが視界にはいらないようにする。日本経済新聞は、役に立つものだ。そうはいっても気になるので、新聞を折り返すたびごとに、ちらりちらりと様子を見てしまう。

左前の一組は、手をつないでいる。手をつないでいない空いた手をつり革につかまっている。左右対称形がほほえましい。二人とも窓の外の同じ方を向いて、ぼそぼそ話している。なかなか、よい。お若いの、頑張れよ。

右前の一組は、とってもラブラブで、見つめ合っちゃったりしている。これは、結婚はしとらんだろうな。夫婦者が、会社に向かう朝の通勤電車の中で、つり革につかまってじっと見つめあったりしませんぜ。おっと、腰に手が回ったりした。慌てて目をそらして新聞を高くあげる。かすかにチュなんて聞こえるけれども、そちらに顔を上げられない。桃色オーラが僕の座席にまで広がってきた。針でプシュと刺して、ポンと割ってみたいほどである。よい休日を過ごされたのじゃから、朝の別れもつらかろうが、辛抱なされませ。

その後、乗換えるときの階段でも僕の前を別のカップルが歩いていた。次に乗った電車では、扉の横の角になったところに向かい合わせにくっついている二人がいた。大柄の男は、電車の中を向いているが小柄の女は男の胸にくっついている。おいおい、ワイシャツに口紅つくんじゃないかい。みておられなくなって、横にずれて座席の前にいくと、今度は、半熟年のお二人がいた。やれやれ。

僕の背後には、幸せの女神でもくっついているのかしらん。下世話な色恋話を聞くのは、嫌いじゃないけれど、もう十分堪能しました。今日は、結構でございます。

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