車中で聞く女性の会話

台湾から日本に戻ってきて楽しくもあり、驚きもするのは、電車の中で他人が話している会話が、神経を集中していないのに、理解できてしまうことである。その中で、女性同士の会話で印象深かったものを二つばかり書いてみたい。

20歳前後のファッショナブルな女性二人組。浅黒い化粧、ラメがはいったトップス、たくさんダメージの入ったスリムなデニム、ターコイズの入ったベルト。モデルのバイトでもしているのかもしれない二人である。席に座るなり、鏡をだしてお化粧の見直しなんかをして、あのイケてるといいますか、イッちゃってるといいますか、「○Xっていうかああ。X○っていうかああ」と、語尾の母音を伸ばす、最近の若い女性風のまったりした話し言葉で話している。まだ学生さんらしく、バイト先の話などをした後である。

「ねえ、結婚するう?」
「するう。わたし、絶対、結婚するう。」
「そうよね、わたし、かっこいい人とは、結婚したくないなあ。」
らくちん(ほお、そりゃまた、なんで)
「そうよね。かっこいい人って、結局、後で苦労するもんね。」
「そう。まじめな人と結婚するのがいいなあ。」
らくちん(ひえー、外見に似合わず保守的でんなあ)
「おみあいするう?」
「する。する。わたし、おみあいしても結婚するう」
らくちん(そうか、見合い写真とるときは、鼻のピアス、とったほうがいいんじゃないかな)
「そうよねえ。結婚しないのって、自分じゃ想像つかない。」
いやあ、原宿・渋谷辺りを歩いているお姉さん方は、意外に保守的だとは、聞いておりましたが、外見のスタイリッシュさと、話し方の間の抜けさ加減と、話している内容の保守的なことが、あまりに合わないので、驚いてしまいました。

次は、20代半ばの女性二人。
「で、A君とは、どうするの。結婚しようっていわれたの」
らくちん(いきなり、ストレートな会話だなあ)
「結婚しようって言うんですけどねえ。前の彼女と付き合ってたの知っているし。」
「長かったんだっけ」
「5年かなあ。彼は、結婚したかったらしいけれど、彼女は、結婚する気にならなかったんだって。それで、結局、別れたって」
「それを、あなたが知っちゃってると、なんかねえ。その前は、あなたが付き合ってたんでしょ」
「そうなんですよ。正直なのはいいんだけど、全部、知ってて分かっちゃうとねえ。」
「なんだかねえ」
こちらの会話は、らくちん、分かりますよ。分かります。きっと千年前にも同じような会話がされただろうし、千年後だってあるだろう話です。同じ電車の別の車両で同じような会話がされていてもおかしくない。お若いうちに一杯悩んで、人生楽しんでください。と言いたくもなります。

僕がこんな風に人の話を聞けてしまうということは、僕が電車の中で話している仕事の愚痴もみんなに聞こえているのでしょうね。まあ、そうプライバシーだなんだと目くじらたてずに、お互い通勤電車の仲間だから、共に、おもしろおかしく暮らしましょう。通勤電車の中から、日本全体が見えるかもしれませんから。

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