Web2.0 No.2

前回に続く)さて、前回は、Tim O'ReillyのWeb2.0の説明をゆっくり追っていった。その論文の最初に挙げている、Web1.0 とWeb2.0 の具体例を前回は、スキップしたが、ここでそれを説明しよう。前回説明した言葉もあるが、またまた、難しい横文字が新しくでてくるので、解説のあるところにリンクを張っておく。前回同様、論文からそのまま引用したものには、黄色のラインマーカーをした。逆に言うと、その他の部分は、らくちんの独断的解説と受け止めていただきたい。

Web1.0              →        Web2.0
DoubleClick(成果報酬型広告) → Google AdSense(検索連動型広告)
Ofoto(オンラインアルバム)  → Flickr(オンラインアルバム、交換サービス) 
Akamai(コンテンツ配信サポート) → BitTorrent(P2P ネットワーク)
Mp3.com(音楽データダウンロードサービス) → Napster(音楽データ交換サービス)
BritannicaOnline(出版社によるオンライン百科事典) 
       → Wikipedia(ユーザー投稿によるオンライン百科事典)
個人ウェブサイト ブログ
evite(パーティ招待状サービス)
      → upcoming.org(ネットカレンダー), EVDB(イベント紹介・共有サイト)
ページビュー → クリック単価
スクリーン・スクレイピング → ウェブサービス
パブリッシング(出版)  → 参加
コンテンツ管理システム wikis(グループウェア的コンテンツ管理システム)
ディレクトリ(階層化)  → タグ付け
分類学          → 人々による分類「folksonomy」
ステッィキネス      → シンジケーション
(個々のサイト対応に対する顧客の忠誠度)→(サイトの垣根を越えた連携) 
この論文の初っぱなにあるこの対比が、業界外の人には分かりにくいので、なかなかこの文章を読み進めないのではないかと思う。ただ、最も、具体的な例示なので、この表を理解すると、おおよそ筆者のいいたいことが分かるともいえる。

この論文を読むときには、次の点に注意すべきだと思う。まず、この論文では、上で紹介したWeb1.0とWeb2.0の違いを示す具体例と、論文の本文で延々と説明した7つの法則と、論文の最後に示した「Web2.0企業の7つのコアコンピタンス(価値の核心)」とが、相互の関係も不明確なまま、かなり重複しているので、分かりにくくなっている。もちろん、これは、法学の論文ではないので、論理の整合性や重複の少なさよりも、有益な情報が多ければいい訳で、後は、読む側の使い方次第だろう。

さらに、今日、紹介した、具体例というのは、抽象度の全然異なる対比を同じように並べているので、やや混乱を招きやすい。また、従来型の企業(Web1.0)とされるものに、すでに死に絶えたものもあれば、まだまだ元気にやっている企業もあって、それほど時系列がそろっているわけではない。特に日本の場合は、アメリカよりずっと先にいっていることもあれば、まだまだWeb1.0 のレベルにもいっていないものもあるので、そのまま鵜呑みにするのは、考えものだろう。

結局、この論文は、Web2.0というひとかたまりの整合的な製品とか技術とかを表現しようとしているのではなく、次世代のインターネットがどのような姿になるかできるだけ具体的にイメージしようとしたものといえるだろう。この意味で、重複をしながらも彼が延々と挙げ続けた、従来のインターネット企業とこれからのインターネット企業の違いの数々は、傾聴に値する。それらを眺めるだけでも、なんとなく、これからのインターネットの様子がかいまみれるような気がする。そこで、今度は、自分なりにそれを再構成して将来のインターネットの姿の鍵になるものを見つけ出そうするのがいいのではないかと思う。次回にはそれに挑戦したい。

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