終わりの道すじ

選挙のお祭りも終わったところで、終わりの道すじが問われるものが三つあると思う。日銀の量的緩和、自衛隊のイラク派遣、それに、小泉首相である。どれも、ある一定の評価を得ていたが、そろそろどう終わるのか、終わる時期と終わった後の体制をどう決めるのか、つまり、終わり方を示さなければならない時期が来ている。むしろ、評価する声が高いだけに、後で事態が悪化しないように終わらせるのは、難しい。

一般的にいうと、いわゆる華麗な引き際というのを、僕は、あまり好きではない。ビジネスの世界でも、「花道」と称して、好決算を最後に引退するトップを見かけるが、あれは、残されたものに迷惑だろうなあと思う。逆に、立派なトップで、自分の時代にウミを出し切って、次のリーダーに渡す人は、好もしくみえる。一言でいうと、「かっこのいい」終わり際というのを、僕は、評価しない。まあ、これは、ビジネス全般に対する僕の独断かもしれないけれど、「ええかっこしいは、あかんビジネスマン」なのだ。話がそれてしまった。

自衛隊のイラク派遣、日銀の量的緩和、小泉首相についても、終わり際に、自己を否定するような方針転換ができる余地を作って終わっていくべきだと思う。例えば、日銀の量的緩和では、これまでずっと否定してきたインフレターゲットを導入しながら、量的緩和をやめるのがいいと思う。この場合、一貫性のなさを批判する声も出るだろうが、だからこそ、量的緩和を実施して成果を挙げた者が、自己矛盾を引き受けて幕引きの道すじをつけるべきだと思う。

あまり上手く表現できないけれども、現代は、環境変化の激しい時代なので、自己変革できない組織や手法は、死滅する。人に何かを引き継ぐときに、自分の築いた資産を守るようにといって引き継ぐと、結局、失敗することが多い。カネボウなどもその例かもしれない。去っていくものの築いた資産を食い潰ししてでも、引き継いだものは、新たなことを行わなければならない。去っていくものは、その自己否定的変革の端緒だけは作って、終わっていくのがいいと思う。それは、「ええかっこ」にはならないが、見る人が見れば、立派なことだと分かるものだ。

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  • 終わりの年の終わり

    Excerpt: 2006年は、色んなものが終わった年だった。小泉内閣、日銀のゼロ金利、自衛隊のイラク駐留、最後には、フセインの命。そう、終わりの年は、終わった。さて、2007年は、始まりの年になるだろうか。 Weblog: らくちんのつれづれ暮らし racked: 2007-01-03 22:29
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