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zoom RSS 日本の格差

<<   作成日時 : 2017/11/26 06:55  

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日本の格差について、私の実感にもあう論文を読み、頭がすっきりしました。「日本は「格差社会」になったのか―比較経済史にみる日本の所得格差―」(←タイトルにリンクしました) かたい文体の論文ですが、図表も多く文章は20ページ程なのでお勧めです。歴史的視点と、海外との比較の視点との両方の説明があり、大局観ももてます。

論文の説明と、私の理解をまぜこぜで書けば次のようになります。

・日本では、富裕層の所得が伸びず、貧困層の所得が下がることで格差が広がっている。アメリカなどの海外先進国では、富裕層の所得が伸びて、貧困層の所得が伸びていないことで格差が広がっている。ここが大きな違い。

・「日本型平等社会」は、政府が税・社会保障で行う再分配前の市場所得(再分配前)の平等であって、北欧のような可処分所得(再分配後)の平等ではない。

・若年男性労働者の非正規雇用が問題視されているが、女性の非正規労働の規模の方がもっと大きく、格差に与える影響ももっと大きい。

・日本の戦前の格差は、戦後の日本と比べても当時の世界と比べても非常に大きく、日本が伝統的に平等社会だとはいいがたい。

・「日本型平等社会」は、正規社員で世代主の男性と、家事育児を担い低所得短期雇用の女性による世帯を前提につくられた。しかし、今の社会構造は、この前提から離れてしまった。

・日本の90年代以降の経済の低迷が格差拡大の原因の全てとする主張があるが、それはあたらない。

・日本の格差拡大をおこしたトリプルパンチ
@ 1980年代以降の少子高齢化
A 1980年代以降の特に世帯構造の多様化(単独世帯、高齢単独世帯の増加)
B 1990年代以降の景気の低迷

・「日本が構造改革や規制緩和の結果、公正よりも効率を重視し格差を積極的に容認する「アメリカ型格差社会」になったという見方を支持しない。」(この項目は、論文のまま)

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