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zoom RSS 「WOMBS」白井弓子(IKKICOMIX)1〜4巻完結

<<   作成日時 : 2017/05/14 20:02   >>

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「マンガは、ストーリー(物語)アートの前衛」と深く思いました。未来のある星での二国間戦争が舞台のSFマンガです。ヒロインが属する劣勢の国の切り札が、あらゆる所に仲間と資材を引き連れて瞬間移動できる女性だけの特殊転送隊(「WOMBS」)。その能力は、女性の子宮に、その星の先住生物の体組織を入れて育てることで身につけることができます。設定のパンチ力が強すぎて、最初は、自分の心のどこにこのストーリーを置けばいいのかさえ分からないままに、画力に引きずられて読み込んでしまいました。名作だと思います。(ココ

特殊転送隊の兵士は、孕む性としての女性を直接的に表現していますが、それ以外のことは、男性よりも「男前」な兵士です。ヒロインの上司にあたる鬼軍曹などは、男性兵士よりも、体力、知力、判断力に優れ、勇敢で、チームプレーができて、大局観もある歴戦の兵(つわもの)です。アニメ化などされるとファンがつくのではないでしょうか。

ストーリー(物語)を最初から持っているアートとしては、小説、映画(テレビドラマ)、マンガなどがあります。これを、ストーリーアートと呼んでみます。時間をもっている媒体とも言えるでしょう。対照的に、絵画は、二次元の平面が媒体で、時間を媒体としてもっていません。

これらのストーリーアートは、ストーリー以外の構成物(媒体)があります。小説は言葉と文体ですし、映画は大画面の動画と音楽。マンガは、コマに書かれた絵と言葉です。

ストーリーアートの間では、どこかのジャンルで生まれた優れたストーリーを、別のジャンルにすぐに持ち込みます。これまで、多くの小説が原作となり、映画がつくられ、マンガも描かれてきました。最近では、マンガが原作で、ハリウッド映画やテレビドラマになるものが続々とでています。中には、マンガの小説化の例もでています。「進撃の巨人」などです。

ストーリーアートの中でも、マンガは突拍子もない前衛的なストーリーを産み出しやすいアートだと、この「WOMBS」を読んで思いました。

映画は、一つの作品をつくるのに巨額のお金が必要で、投資額を確実に回収しなければならず、また一年間で世に出てくる数も比較的少ない。そのために実験的なもの、前衛的なものが出て来にくい。その点、マンガと小説は、作ること自体は大きな資金もいらず、大量に様々なものがでているため、前衛的、実験的なストーリーを出しやすい。

小説は、まんがとの比較でいうと、言葉だけなので、あまりに突拍子もない設定だとなかなか読者にリアリティを持たせるのが難しい。読者に長時間読ませて、登場人物のキャラクターを理解させたりして、リアリティを持たせなければならない。とはいえ、言葉だけを使うという点では、アートとしては、純粋度が高いともいえます。

マンガは、絵と言葉の複合アートなので、上手に絵を書くことで、突拍子もない設定を短時間で読者に現実感をもって受け止めてもらうことができます。その分、純粋度が低いともえます。

見方を換えれば、まんがは、ストーリーの追求を最優先にし、絵と言葉をそのために使うという意味では、ストーリーアートとしては、純粋度が高いとも言えるかもしれません。

こうした理由で、マンガがストーリーアートとして、実験的な前衛的作品で成功しやすいのではないかと思います。そして、前衛的な試みで成功したマンガを原作として、映画、テレビドラマに使いやすいのでしょう。

とはいえ、この「WOMBS」(うーむす)は、映画化、テレビドラマ化、難しいですよね。

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