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本の内容から察するに、みかけどおり、実にマジメな人です。「政権交代のある政治」を日本に実現したいという主張で一貫しています。 政権交代のある政治を実現したいという思いがひしひしと伝わってきます。そのために、政権党から離脱して、苦しい選挙をしています。また、組織の崩壊を防ぐためには、自分の意思と多少異なっていても、調整に徹して、事務に奔走し必死に支えてきています。この痛々しさが、この方のちょっとした政治的資源なのですね。 しかし、少し気になったのが一つ。「よい政策を実現する。」ということと、「政権交代を実現する」ということの矛盾に直面したとき、少しずつ、現実的なベストの対応とは、ズレて行動してしまったのではないか。それを、本人が自覚・反省していないのではないか。という点です。 机上の論ではなく、現実の世界では、「よい政策を実現する。」ということと、「政権交代を実現する。」という二つは、時に矛盾します。また、「政権交代がおこなわれる政治システムを確立する。」ということと、「今、政権交代を行う」ということとが、しばしば矛盾します。これらの矛盾する選択肢のどちらかを選ばなければならなくなった危機的場面で、学者評論家とは違う、現場の政治家としての力量が問われます 例えば、羽田首相が、解散総選挙を考えていたときに、総辞職の説得をしたという場面があります。これは、小選挙区制という、政権交代が行われる政治システムを確立することを、そのときの政権交代(=非自民政権の維持)よりも優先した場面です。この判断が正しかったのか。この本で、本人も述べているように、あと一年、自民党が政権から遠ざかっていれば、自民党は、崩壊した可能性が高かった。難しい判断ですが、わずかの可能性でもそれを追求するべきだったかもしれません。 また、負けて本人が党首を降りることになった小泉郵政選挙ですが、「政権交代を目指す。」というよりも、「まじめな政策論議をする」という方向に偏りすぎた場面にみえます。民主党は、郵政民営化に賛成なのか反対なのか分からない、という印象を与えたのは、まずかった。あの選挙で却って、政権交代の確立が遅れたようにもみえます。 いずれにしても、この本で、著者に対して、僕は、とても好印象を持ちました。いかにも現実処理能力のなさそうな前原氏や、できそこないの自民党政治家のような小沢氏に比べれば、断然、こういう政治家に首相になって欲しいと思いました。 |
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「政権交代を実現する。」や「政権交代がおこなわれる政治システムを確立する。」は、「よい政策を実現する。」為の手段でしょう。 |
K 2008/07/16 17:01 |
kさん、コメントありがとうございます。よい政策を実現するには、政権交代が、必要不可欠で密接不可分だというのが、岡田氏の年来の主張です。でも、政策に詳しいゆえに、本人は、ときに政策を優先する。そうすると、周囲がついていきにくくなる。このあたり、難しいところだと思います。 |
らくちん 2008/07/21 22:28 |
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