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help リーダーに追加 RSS 財金分離よりも政金分離

<<   作成日時 : 2008/04/05 22:05   >>

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日銀総裁の空席を招いた民主党の主張は、金融政策の財政政策からの分離という、「財金分離」論であった。しかし、もともと金融政策にとっては、財政政策からの分離より、人気取りの為の政治的駆引きからの分離の方が重要だ。大切なのは、金融の政治からの独立性確保、すなわち、「政金分離」のはずだ。野党の政治的思惑で日銀総裁が決まらないのは、「財金分離」より大切な「政金分離」を正面から壊してしまった。

日銀の独立性がなぜ大切なのだろう。有権者にいい顔をしたくて、短期的に景気を上げたい政治からの圧力によって、日銀が、適切な金利の上昇を行えず、インフレを起こし、長期的には、経済に悪い結果を起こすことを避けるためである。従って、短期的政治的思惑から独立して専門的判断を導くために、金融政策の政治からの分離、すなわち、政治と金融の分離=「政金分離」が、重要になる。

政金分離を行うためには、日銀は、財政当局からの独立性も確保しなければならないというのが、財金分離論だろう。つまり、政金分離という目的の為の手段としての財金分離のはずである。それなのに、野党は、財金分離を確保しようとして、政金分離を公然と壊してしまった。目的と手段が転倒している。手段の一つを確保しようとして、目的そのものを達成できなくしてしまった。

もう一つ、独立性とは、なんだろうか。総裁が、昔行っていた職業やキャリアによって独立性が侵されるというのは、とても間接的なものである。それよりも、地位の任免について些細なことで影響力を行使するほうが、直接的に独立性を侵す。つまり、昔の仕事仲間より、今の地位を与えてくれている人に遠慮するのは、必然である。たとえ、本人にその意図がなくても、国際的にも周囲の人は、そう看做すであろう。

端的に言えば、こんな騒動でなった日銀総裁は、野党の顔色を伺うに違いないと、内外の人は思う。野党幹部が、金利政策について語ると、市場が反応するかもしれない。それこそが嬉しい野党政治家もいそうなのが、なおさらひどい。経済・金融のど素人で国際感覚もない政治家が、政治的思惑だけで金融政策について嬉々として語りだしたら、日本の経済もさすがに持ちこたえられないかもしれない。これこそが、政金分離を侵し、壊してしまった被害である。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
日銀総裁の人事権は民主党にあるのか
◆顰蹙される政治の介入◆   どうやら、日銀総裁が決まりそうだ。それにしても、おかしいではないか。いつから、日銀総裁の任命権を民主党が持つことになったのか。白川方明総裁代行の総裁昇格案で決着がつけられようとしているが、この案は民主党の山岡賢次国対委員長が早くから「声高く」主張していたことである。  国会の「同意人事」が決められたときから、このような顰蹙される政治介入が予想されたことであった。だから同意人事案件の審議を「良識の府」である参院の「先議」にする憲法改正案が論議されたことがあっ... ...続きを見る
『永田町時評』NewsSUN
2008/04/06 08:32

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
目から鱗が落ちる思いです。あれだけNEWSになりながら、こういう根本的な問題点を指摘した意見をはじめてみました。新聞やTV解説者も「目的と手段が転倒している」ことをもっと声高にいってもいいと思うのですが・・・
松永
2008/04/06 00:47
同意見である。わたしも「永田町時評」で、『政争の具にされた日銀総裁人事』を書き、国際威信にかかわる政治介入を問題視してきた。ねじれ国会の生んだ、年金問題、道路問題などの成果を台無しにするものだ。民主党も「奢る平家」になるだろう。
Dragon
2008/04/06 06:50
再度のコメント恐縮。「永田町時評」をTBさせて頂きました。「日銀総裁の人事権は民主党にあるのか」です。宜しく。
Dragon
2008/04/06 08:41
松永さん、Dragonさん、コメント、TBありがとうございます。金融政策は、グリーンスパン時代を振り返っても、財政政策と密接な連携が必要で、一方で、政治からは独立してなければなりません。全く逆になっちゃいましたね。
らくちん
2008/04/06 15:36
財務省の圧力があり、金利を上げなかったのはもっと問題ではないでしょうか?
だから、独立が疑問視されているのでは、
heibay
2008/04/10 14:38
123便の第3エンジンにミサイルが突き刺さっている。

運輸省事故調査委員会報告書写真では反対側からの写真を掲載しているが、第3エンジンにミサイルが突き刺さっている。
http://www.asyura2.com/bigdata/up1/source/6405.jpg
http://www.asyura2.com/bigdata/up1/source/6406.jpg
この場所は普通の人は行かない、ちょっと離れたところにあるのですが、砂防ダムができていて成分が流れていかないようにされているんですよ。以下転載です。
http://ja8119.iza.ne.jp/blog/
123便の第3エンジンにミサイルが突き刺...
2008/04/11 14:13
heibayさん、コメントありがとうございます。確かに昔は、そういう問題がありましたが、かなり独立性を増しているようです。それと、財務省と日銀の関係は、財政の健全化と物価の安定という異なる政策目的間の牽制と調整の関係でもあり、よい意味での連携は必要です。しかし、政治との関係は、ポピュリズムの政治的思惑からの分離であって、より明確に独立性を示すべきだと思います。
らくちん
2008/04/12 17:40
ども。
今回初めて政金分離が侵されたという主張は疑問に思いました。
以前は政府・与党の人事案がそのまま通るという事なら、与党から日銀総裁は自由だったのか疑問が残ります。
総裁解任について野党に権限があるわけでもなし、野党が日銀の独立性を侵したとするのは時期尚早かと。
それより、総裁を目指す人が与党になびいたら良いか野党になびいたら良いかわからなくなったという現在の状況は「日銀としての正しさ」で検証される前より良い状況なのではないかと思います。
レフ
2008/04/18 13:48
レフさん、コメントありがとうございます。確かに、初めて侵されたのではないかもしれませんね。与野党どちらになびくべきか分からないことこそが独立性だと言われると、そうかなあ、でも現実にはそうかもしれないなあと、うなってしまいます。
らくちん
2008/04/19 22:04

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