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<<   作成日時 : 2007/05/27 21:17   >>

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今、最も世界で認められている前衛芸術家、村上隆の「芸術起業論」を読んだ。彼は、日本の芸術の本質を探る「Superflatプロジェクト」を成功させ、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションを行い、日本のアニメ、おたく文化を、世界に発信しています。

村上は、こんなことを、あっけらかんと書いている。
「金銭を儲けるに足る物語がなければ、芸術作品は売れません。」
「芸術家が作品を売って生計を立てる。これは通常のビジネスです。」
「僕が、アート業界で生き残れている理由は、「業界の構造」にものすごく興味があるからです。客観的に業界を分析することに関しては、徹底しています。」

こうして、業界の徹底的分析により、彼は、海外の美術の世界で認められるための勝負のポイントを挙げます。
・ 新しいゲームの提案があるか
・ 欧米美術史の新解釈があるか
・ 確信犯的ルール破りがあるか
このあたり、世界の美術業界に対する読者の、いや、僕の、好奇心が満たされます。

そこで、西洋化された日本人が、欧米のポップカルチャーとは異なる、新しい現代文化の発信を行うというコンセプトを作ります。それがスーパーフラットです。

彼は、言います。「「かわいさを重視する文化」そして「オタク文化」という文脈では日本は世界一なのだから、日本固有の得意技を磨いて論理化させて欧米に隙を見せないようにしなければなりません。」そこでは、平面性や視点の多様性などを説明していきます。

いやあ、「かわいさを重視する文化」が世界に通用する日本の文化の最大の特徴とするあたり、「かわいい文化」の発信をかねて主張している(ココ)らくちんには、心地よいです。

他にも、ピカソよりもマティスの方がいいと、はっきり言うあたりもすがすがしい。僕も、前からマティスが好きですが、特に絵に詳しそうな人には、ピカソよりいいと、どこかいいにくいものがありました。このあたり、市場との対話のできる芸術家と再度思わせます。

ところで、調子に乗って、僕のくだらない好みをついでにいえば、ミロよりクレー、カンディンスキーよりモンドリアン、ウォーホルよりもデ・クーニング、リキテンスタインよりもポロック、奥村土牛よりも加山又三が好きです。こりゃまた、素人くさい対比で、すいません。

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